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2010年 05月 07日
(採点はあくまで私の主観に基づいていますので、私のレベルが低いせいで理解が及ばす、伸びない場合も多々ありますので悪しからず)
4月に観た映画 ある公爵夫人の生涯 (DVD)イギリス・イタリア・フランス 76点 故ダイアナ妃の祖先であるデボンシャー公爵夫人に関する物語。 若くして結婚したものの、殆ど愛情らしきものを示してくれず、挙句に自分の友人と愛人関係になってしまう夫への不満から不倫に走るといったところが、ダイアナ妃の境遇と重なるといわれていた。 でもこの人、ダイアナ妃に比べたらずっと才気煥発で、じゃんじゃんお金を使って当時のファッションリーダーになったり、ひそかに愛人の子供を生んだり、政治的頭角を表したりもする。 公爵もそういう事には目をつぶってくれるんだから、どっちもどっちと言う感じがしないでもなかった。 まあ、その時代のイギリス貴族なんてそんなもんだったんでしょう。 キーラ・ナイトレイは相変わらずコスチューム系の映画が大好きのようだ。 古城でのロケや絢爛豪華な衣装が見られるので、コスチューム系の映画が好きな人にはお薦め。 永遠のこどもたち (DVD)スペイン・メキシコ 72点 案外評判が良かったので期待して見たのだけれど、どうも私には合わなかった。 スペインって、こういった子供が悪夢に摂り憑かれたり、幽霊になったりする話が好きだなあ。 古くは「ミツバチのささやき」なんかもそうだし、「アザーズ」撮ったのもスペインの監督だし、「パンズ・ラビリンス」にこの映画。 「ミツバチのささやき」は大好きな映画だけれど、それに比べたらこの映画は只ひたすら暗かった。 一箇所生々しいシーンがある他は、そんな怖いシーンがあるわけではないのだけれど、雰囲気が暗いせいでそのうち突然怖いシーンになるんじゃないかと思いつつびくびくしながら見てしまった。でも、その割にはラストの落とし所もいまひとつだった。 元々ホラーは苦手なので、別に見なくても良かったかも。 あなたになら言える秘密のこと (DVD)スペイン 77点 イギリスが舞台だし、出演者もイギリスやアメリカの俳優だけれど、実はスペインの映画。 クロアチアの紛争で心と体に深い傷を負った女性と、北海油田の爆発事故で一時的に失明してしまった男性の心の交流を描いた作品なのだが、見ている時にはてっきりアメリカ映画だと思っていたので、そうなると女性が語るクロアチアでの悲惨な体験談の信憑性もクエッションマークつきだなあ、なんてへそ曲がりな見方をしてしまって、今ひとつ感情移入出来なかった。私の悪い癖だ。でも、これが紛争地帯から目と鼻の先のスペインの映画だとしたらどうなんだろうか。 いづれにしても、こういった映画は紛争の当事国が作ったほうが、私は素直に感情移入出来る。 主演のサラ・ポーリーは「死ぬまでにしたい10の事」同様、重荷を背負った暗い役で、私の中ではサラ・ポーリーは暗いというイメージが定着しそうなのだが、この人実は政治活動なども活発に行う上、「アウェイ・フロム・ハー/君を思う」では監督としても素晴らしい手腕を見せた活動的な人。 女優としてもさることながら、監督として、今後どんな映画を撮ってくれるのか楽しみだ。 親密すぎるうちあけ話 (DVD)フランス 79点 パトリス・ルコント監督の「髪結いの亭主」「仕立て屋の恋」に続く、恋するおじさん3部作とでも言いたくなるような、凄くルコントらしい映画だった。 主演は「仕立て屋の恋」のサンドリーヌ・ボネールで、またまた冴えない中年のおじさんをミステリアスな魅力で虜にする。 サンドリーヌ・ボネールって、今まであまり綺麗だと思ったことがないのだけれど、この映画では珍しく綺麗に見えた。 相手役のファブリス・ルキーニという俳優は初めて見たけれど、地味な外見がこの役にうってつけだった。 でも鏡の前で浮かれて一人で踊るダンスが凄く上手くて、結構芸達者な人なんだなと感心した。 パトリス・ルコントは淡々とした表現の中にユーモアとか優しさがあって、フランスの監督の中ではかなり好き。 この映画もラストが良かった。 ウォッチメン (DVD)アメリカ 72点 複数のヒーローが登場するグラフィックノベルの映画化。ハリウッドではこういった映画が最近やたらと多い。 でも「ファンタスティック・フォー」みたいに他愛なく楽しめる感じでもなく、さりとて「Xメン」ほど出演者が華やかでもなく、なんとなく中途半端で一人よがりな感じ。 現実に起きた出来事に、奇想天外な虚構をからませる展開は「フォレスト・ガンプ」的でもあるけれど、「フォレスト・ガンプ」みたいにハートフルでもない。 特に後半はダーレン・アレノフスキーの壮大なる失敗作(と私が思う)「ファウンテン・永遠に続く愛」みたいになってしまって、あれあれ、と思った。 この監督の「300」は、内容はともかく映像的にはかなり好きな所があったが、今回はそれも期待はずれ。 元々映画化は不可能と言われていた作品らしいのだが、だったら無理して映画化しなくてもよかたのでは・・。 この監督の次回作に期待しよう。 ヘイフラワーとキルトシュー (DVD)フィンランド 78点 フィンランド発のガールズムービー。といっても子供が主役のファミリー向け映画。 なにしろ色彩がポップで可愛い!もちろん子供たちも可愛い! 特に妹のやんちゃ振りが全く自然体で、なんだかこの子のキャラにあわせてシナリオを書いたよう。 でも可愛いだけでなく、ちょっぴり辛口な所もあるのがミソ。 そういった事は置いておいても、ファッションやインテリアだけ見てても楽しい。 でもやっぱりガールズムービーだから、男の子は興味を示すかどうか? そんな彼なら捨てちゃえば? (DVD)アメリカ 74点 とにかくスカーレット・ヨハンソンが出演しているというだけで借りてしまった。 題名がまたもや変だが、内容には結構即していた。 ほとんど主役と言ってもよいジェニファー・グッドウィンの演じている役が、コメディ風味にデフォルメされてはいたものの少々身につまされる所があって、私としては笑ってばかりはいられなかった。 いくらかドタバタした展開もあり、たいして深い内容ではないが、女優陣は上の二人以外にもジェニファー・コネリー、ジェニファー・アニストン、ドリュー・バリモアとかなり豪華。 それに比して男優は有名どころはベン・アフレックだけで、あとはあまり知らない俳優だった。 要するに「セックス・アンド・ザ・シティ」みたいな、最近のハリウッドの流行に即した典型的な女性目線のドラマ。 ラフマニノフある愛の調べ (DVD)ロシア 74点 映画館で予告を見たときにはかなりよさそうに見えたのだが、期待はずれだった。 旧ソ連では、こういった文芸作品風の映画は凄く出来が良かったものだが、この映画は全体に薄っぺらく、あまりお金も掛けていない感じだった。 なにしろアメリカ全土を演奏旅行するのに、英語をしゃべる人間が一人も出てこないんだから。 ソ連時代には国がドーンとお金を出してる感じで、そういう雑な作りの映画ははあんまり見たことがなかったけど。 出演俳優もたいして魅力がなかった。 ロシア人って昔より金持ちが増えてるはずなのに、映画に投資するよりもっと他の事に投資しちゃってるんですかね。 却って、若い監督が作るお金がかかっていない映画のほうが面白い。 ラフマニノフの送った生涯をざらっと知る事は出来たものの、作品としては全く不満足。 第9地区 (劇場)アメリカ・ニュージーランド 82点 なんだか今までにない発想のSF映画で、面白かった。 全部南アでロケしたというところも新鮮だった。 エイリアンの変なデザインや、動きがちょっとアナログ的なところは、いかにもプロデューサーのピーター・ジャクソン好み。 「ロード・オブ・ザ・リング」も、大作なのにインディーズっぽい雰囲気も出したかったらしいし。 そういうところがジェームズ・キャメロンとはちょっと違う。 月に囚われた男 (劇場)イギリス 83点 低予算のアイデア勝負のSFだったけど、それが却って功を奏していた。 それに何と言っても主演のサム・ロックウェルが上手かった。あと、声だけの出演のケヴィン・スペイシーも。 それから監督がデビッド・ボーイの息子だけあって、音楽の使い方も良かった。 次回作が楽しみだけど、ハリウッド絡みの大作になるとちょっと心配。 オーケストラ! (劇場)フランス 80点 音楽は良かったものの、ラスト以外は真剣に音楽に取り組むシーンが殆どなく、思ったよりドタバタだったのが残念。 もう少しハートフルなドラマを期待してたのに。 この映画のロシア人はやたらと声が大きくて自己主張が激しかったが、東欧出身の監督からはロシア人はそう見えるのだろうか。 メラニー・ロランは美しかったけれど、ヴァイオリンを弾く演技のところで、演出にもう一工夫欲しかった。 4月に読んだ本 黒いアリバイ ウィリアム・アイリッシュ 80点 「黒衣の花嫁」や「幻の女」などで有名な著者が、1942年に書いた本格ミステリー。 南米の架空の町を舞台に、数個のエピソードが連作構成をとっている所が特徴的。そしてよくある展開だが、警察官を凌ぐ素人探偵が登場する。 逃げた黒豹に次々と若い娘が襲われるという設定なのだが、ラストのどんでん返しの妙もさることながら、追い詰められた被害者の心理描写と状況描写が秀逸。 ウィリアム・アイリッシュはコーネル・ウールリッチの名前でもミステリーを書いていて、作家としてはたいそう成功し相当な財産も築いたそうだが、生涯独身で、母親と二人でホテルを転々として暮らした挙句、晩年にはアル中になって65年の寂しい生涯を閉じたのだそうだ。 並外れて感性が鋭いがゆえに人と付き合う事も容易ではなく、だからこそ追い詰められた人間の心理などに、人一倍の描写力が発揮できたのかもしれない。 過去の傷口 スティーヴン・グリーンリーフ 85点 先月読んだ「偽りの契り」の次に書かれた作品で、その中で主人公のジョン・タナーにとって新たに重要な存在となった人物が今回も登場する。 が、それよりも今回は、タナーのポーカー仲間であり古い友人でもある警官のチャーリー・スリートが、法廷で被告を射殺するという大事件を起こし、その動機を探るため、タナーが奔走する。 なんだか、前回以上に謎が謎を呼ぶ展開がスリリングで、ページをめくる手が止まらなくなる。 それに様々に張られた伏線が、最後にきっちり収斂するところも、この人の上手さを感じさせる。 どうやら、この事件はタナーの転換点になるようなのだが、そうなるとまた次回作が読みたくなる。 5日でわかる世界歴史 羽仁 進 89点 今までに読んだ世界史の本の中では一番すいすい読めた。 語り口が「です、ます」調で入り込み易い上、それぞれの出来事の関連付けもわかりやすく、著者なりの視点でそれぞれの出来事を紐解いてくれていて、流れもスムーズ。 歴史の本って語り口によってはなかなか読み進められなかったり、すんなり頭に入らない事も多いのだけれど、この本は非常に頭に入り易かった。 世界史全体の流れを大まかに把握するには最適で、その辺は著者の狙い通り。 この本は1999年に出版されたので、その後に起こった9.11やイラク戦争などには言及されていないが、ラストの「人間は悩みからはとても救われそうにありません」という言葉が、その後現実になってしまった。 地球のゆくえ 広瀬隆 77点 題名からするとなんだか環境に関する本のようだが、世界の権力の裏で何が蠢いているのかを告発した本。 この本の特徴的なのは、著者が図書館で調べたという家系図が、とにかくたくさん載っていること。 家系図を載せる事で権力者同士がどのように繋がっているのか示そうとしていて、その中心にいるのがユダヤ系の大財閥ロスチャイルド家だとうのだ。 世界の権力構造の中枢に、さながらアミーバのようにはびこったロスチャイルド家を中心とする財閥が、世界の政治、経済をいかに牛耳っているかを、家系図を中心に読み解こうとする試みは面白いし、それが現実だという主張もわかる(特にアメリカの動きなどを見ると)けれど、あまり細かいところまで指摘されると、ロスチャイルド家にだっていろんな人がいるんじゃないの、と思ってしまったりもした。 頭から信じ込む事も出来ないものの、もしかしたらそんなものなのかもしれないとも思うし、些か疑問符付きで読み終わった。 スーラ トニ・モリスン 82点 アメリカでは絶大な人気と影響力を誇るノーベル賞作家だそうだが、私は始めて読んだ。 アメリカでの地位に比べ、日本での認知度はまだまだなのではないだろうか。というより、私が知らないだけなのかもしれないが。 なにしろ、アメリカの黒人作家の小説はアリス・ウォーカーの「カラーパープル」しか読んだ事がないという体たらくだし。 この小説では一人の女性を中心に、20世紀前半の黒人コミュニティの状況、特に女性の状況が、鮮烈にしかも情緒的に描かれているが、この作品を読んで思い出したのは、アリス・ウォーカーよりむしろ南部の雰囲気を色濃く伝えるトルーマン・かポーティーの初期の小説だ。 黒人女性の感性が強く押し出されていて、登場人物たちの造詣も際立って個性的だけれど、決して内向きではない普遍性があるように感じられる。 そういうところが人気の秘密なのかもしれない。 どうやら日本でも、ずいぶん研究が盛んな作家らしい。 碾臼 マーガレット・ドラブル 83点 同時代の女性作家とはいえ、上記のトニ・モリスンとは全く違った語り口。 60年代のイギリスを舞台に、思いがけず妊娠してしまった独身女性が、未婚の母になって子供を育てるうちに、それまでにない自分を発見していく様が硬質で繊細なタッチで描かれている。 時代は違うものの、語り口がジェーン・オースティンを連想させたが、オースティンのようなユーモアがないし、またオースティンほど饒舌でもない。 年代的には、女性の自立といったテーマが注目を浴びていた時代なのではないだろうか。 主人公のみならず、その両親にもそういったスタンスが伺える。 女性の困惑や決意、それまでの自分と新しい自分、それから男性に対する思いなどの描写が具体的で示唆に富んでいながら、詩的な美しさもある作品だった。 日本辺境論 内田樹 80点 昨年の新書大賞を受賞し、いまだに本屋の一番目立つ所に平積みされているベストセラー。 でも、どこの本屋に行っても「日本人なら買わなきゃだめでしょう」みたいに置いてあるから、内容うんぬんというより戦略に乗せられて買ってしまった感じがする。 「バカの壁」を買った時もそうだったけど、新潮社って営業的に強いから、本屋でよいポジションを確保出来、それが売り上げに繋がっているのではと思わなくもない。 この著者は他にもいろいろ売れている本があるようだが、私は読むのは初めてだった。 この本も一見とっつき易そうな「です、ます」調で書かれていて、確かに途中までは意外とわかり易くなるほどと頷く所も多かったが、第3章の「機」の思想というあたりから、なんだか話が抽象的でついていけなくなった。 著者があとがきで触れている岸田秀の「外的自己・内的自己」論のほうが、私はすんなり納得出来た。
by chiesan2006
| 2010-05-07 22:29
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