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2010年 10月 27日
(採点はあくまで私の主観に基づいていますので、私のレベルが低いせいで理解が及ばす、伸びない場合も多々ありますので悪しからず)
9月に観た映画 ああ、結婚生活 (DVD) アメリカ 79点 既婚者のクリス・クーバーの不倫相手を、独身の遊び人ビアーズ・ブロスナンが奪ってしまうという内容。 もっとコメディタッチかと思ったら、案外シリアスだった。 別れたら生きていけないといった風情に見えたクリス・クーパーの妻にも実は若い恋人がいたりして、すったもんだの末、結局元のさやに納まる。 一見まともな結論のように思えるが、なんだかクリス・クーパーが可哀想に思えた。 他の俳優陣だったら面白くないと思ったかもしれないが、配役が適材適所だったせいで楽しめた。 特にクリス・クーパーの情けない縁起が抜群だった。 彼女を見ればわかること (DVD) アメリカ 76点 こちらは5人の演技派女優が演じる、5つのオムニバス形式のシリアスな人間ドラマ。 すべてのエピソードに社会的弱者(介護が必要な老人、ホームレス、死を宣告された病人、小人、盲人)が絡んでいるのが特徴的で、それぞれの物語がちょっとづつ繋がっている。 それでも時代が現代だし、それほど突拍子もない設定ではなかったので共感出来る部分もないではなかったが、女性たちが主人公の割にはあまり心に残らなかったのは、ひとえに私の女性としての経験不足のせいかもしれない。 愛と宿命の泉 (DVD) フランス・イタリア 80点 だいぶ前に一度見たことがあるが、友達が録画して貸してくれたので再見した。 前後編に別れる大作で、泉の水を巡る愛憎劇。 イブ・モンタン、ジェラール・ドパルデュー、ダニエル・オートゥイユ、などそうそうたる俳優が出演しているが、なんといっても若き日のエマニュエル・ベアールが凄く可愛い。 前に観た時にはダニエル・オートゥイユはまだよく知らなかったのだが、この映画ではかなり痩せていてその後見た出演作とは雰囲気が全然違う。 かなり大河ドラマ的な展開で、例によってラストに驚きの結末が待っている。 DICCO ディスコ (DVD) フランス 81点 フランス番「フルモンティ」みたいな映画で、文句なく楽しめた。 3人のおじさんがディスコ大会に挑戦する話なのだが、前述した「愛と宿命の泉」に出演していたジェラール・ドパルデューとエマニュエル・ベアールがこの映画にも出演しているが、前作と時の隔たりを感じないではいられなかった。 主演のフランク・デュボスクという人は日本ではあまり馴染みがないが、フランスでは有名なコメディアンだそうで、映画も大ヒットしたそうだ。 どうみてもダンスには縁のなさそうな3人が踊る所が楽しいし、特にコンテストのシーンはかなり上手く踊っていて、頑張って練習した様子がありありで凄く笑えた。 願わくは、ドパルデューみたいに日本でもお馴染みの俳優に踊って欲しかった。 暗い映画に出演することの多いベアールだが、この映画ではダンスも披露している。 それからK1ファイターのジェローム・レバンナがちょい役で出演していて驚いた。 ヴィトゲンシュタイン (DVD) イギリス・日本 75点 ヴィトゲンシュタインの著作は全く読んだ事がないし、哲学者であるという以外は知らないのだが、デレク・ジャーマンの代表作だということで借りてみた。 といっても、デレク・ジャーマンの映画も「エドワードⅡ」しか見た事がないのだが・・。 この映画も「エドワードⅡ」同様さながら舞台劇のような独特の映像感覚で作られていて、子供の頃のヴィトゲンシュタイン自身が狂言回しのような役割を担っている。 デレク・ジャーマンの映画は難解だといわれるが、この「エドワードⅡ」もこの映画もそれほど難解なところはなく、ヴィトゲンシュタインの生涯をざらっと知ったり、興味を持つきっかけとして見るには良いのではないだろうか。 インビクタス 負けざる者たち (DVD) アメリカ 77点 クリント・イーストウッドが監督し、主演のモーガン・フリーマンと助演のマッド・デイモンがアカデミー賞にダブルノミネートされた話題作。 イーストウッド監督の映画は暗い作品が多いが、この映画はスポーツを通じて人種対立する国内の融和を図るネルソン・マンデラが主人公のヒューマンドラマになっている。 でも、デンゼル・ワシントンが主演した「タイタンズを忘れない」にそっくりだった。 スポーツを見るのは好きだし、選手たちの姿を追ったノンフィクションやドキュメンタリーには感動するけれど、これぞ人間ドラマと言った感じで映画にされてしまうと、なんだか作り事めいて素直に感動出来ないのは、きっと私がへそ曲がりだからだろう。 500日のサマー (DVD) アメリカ 75点 のっけから「これはBoy meets girlの物語だけれど、恋愛映画ではない」みたいなナレーションが入って、期待させるけれど、案外他愛なかった。 大きな瞳にブルーのリボンなんか結んだ、昔の少女漫画の主人公みたいな外見で、一見清純派なのにやることは大胆という、男の子が夢見る理想の女の子をなんの衒いもなく具現化したサマーを全く魅力的に感じなかったから、それに翻弄される青年の気持ちも理解できなかった。 そういった事をすべてわきまえてシニカルな気持ちででも見られれば面白かったかもしれないが、そんな気持ちにもなれなかった。 ただ、「インセプション」にも出演していた、顔が若い頃の草刈正雄みたいなジョセフ・ゴードン・レヴィットにはかなり興味が沸いたが・・。 カサンドラズ・ドリーム 夢と犯罪 (DVD) イギリス 76点 ウディ・アレン監督が「マッチポイント」「タロットカード殺人事件」に続いて撮り上げたロンドン三部作の最後を飾る犯罪ドラマでウディ・アレンの映画なのになぜかアメリカ映画ではない。 二人の兄弟がお金に困って殺人を犯すというストーリーでコメディではないのだが、一見優等生風なユアン・マクレガー演じる兄より、ちょっと不良っぽいコリン・ファレル演じる弟のほうが殺人にも消極的だし、犯行後も良心の呵責に悩まされる所に意外性があった。 カサンドラとはギリシャ神話で不吉な予言をする王女だが、この映画では弟がその予言者の役割も担っているようだ。 ラストは予言どおり悲劇的な終わり方をするが、「マッチポイント」のように捻った感じでもなくあっさり終わってしまう所が少々物足りなかった。 DVDの特典には、全くインタビュー慣れしていない若い女のインタビュアーの質問に、欠伸まじりで応えるウディの変な映像が収録されている。 こんな映像を特典扱いするなんてなんだかな、と思ったが、ウディ・アレンのいつにない一面が見られたという点ではちょっと面白くはあった。 9月に読んだ本 ハムレット復讐せよ マイケル・イネス 77点 30年代の作家なのだが、本職は英文学教授というだけあって、随所に文学的教養がちりばめられていて、ミステリーとしてどうこうよりそれが楽しめるかどうかも評価の分かれる所。 でも、同年代のドロシー・セイヤーズなんかにもちょっとその傾向があるから、この年代にはそういった書き方が流行っていたのかもしれない。 以前読んだ同じ著者のミステリー「ある詩人への挽歌」はその点はあまり気にならなかったような記憶があるが、この小説は「ハムレット」上演中の惨劇ということもあって、ハムレットに関する知識もあったほうが楽しめそうだ。 その上スパイなども暗躍し、いろいろな要素がてんこ盛りで、難解というわけではないがややこしい。 動物の値段 白輪剛史 82点 象でもキリンでも猛獣でも、飼える環境さえ整えられれば誰でも飼えるという事をこの本を読んで初めて知った。 但し著者は、一般人が野生動物を飼う事は全くお薦め出来ないとも言っているのだが・・。 著者は爬虫類を中心にした動物の卸商で、驚いた事にこの本の出版時には「種の保存法に関する法律違反」で公判中だったそうだ。 でも、本書を読むとそんじょそこらで動物愛護を訴えている人たちに負けないくらい動物に対する強い愛情を感じた。 動物商と動物保護団体は所詮水と油だそうだが、反面ワシントン条約加盟国の中には野生動物の国際取引に理解を示している国も多いと言う。 日本は世界有数の動物輸入大国なのだそうだが、現在輸入禁止動物が増えてしまって動物商は危機的状況らしい。 現在多くの動物が絶滅の危機に瀕してはいるが、動物の取引がそれに関与している割合は極めて低いと著者は言う。 なにはともあれ、生き物の値段をオープンにすることで、もっと見えてくることがあるのは確かだろう。 アインシュタインの天使 荒俣宏 金子務 81点 作家で博物学研究家の荒俣宏氏と、科学史家の金子務氏の「落下」をテーマにした哲学的、科学的対談集。 天使の視点でなされたというアインシュタインの思考実験にちなんで、本のタイトルがつけられている。 「好むと好まざるとにかかわらず、上から下へという重力の方向は地上の生き物たちの基本行動を支配し(中略)重力のくびきがあったからこそ、人間の技術的文明的目標は、下から上への還帰的営為に向けられてきた」 面白いけれど難しい、難しいけど面白い。でもやっぱり難しい本だった。 金子氏の科学者ではなく科学史家としての視点が、従来の科学者が書いた本と違った面白さがあった。 鈴木清順エッセイコレクション 80点 映画監督の鈴木清順氏のエッセイ集。 鈴木清順監督の映画は「チゴイネルワイゼン」と「陽炎座」の2本を見ただけだが、これらの作品の印象はとにかく強烈で、日本の監督のみならず世界の監督の中でもこの人は特別という思いが私の中ではかなり強い。 この監督が実はエッセイストとしても有名ということは、実はあまり知らなかったが、70年代から90年中頃まで25年くらい書き続けていたらしい。 エッセイというと、日常的な出来事や読書体験を元に書かれた散文という感じが強いが、清順監督のエッセイは、その映画同様、突然現実とも幻想とも付かないような散文詩的な夢幻の世界に突入するのが特徴的だ。 決して読みやすくはないが、文章にも映画同様の個性が表れていて面白い。 更に、暴力やナチスを賛美する文章を堂々と書いているが、そこには戦争体験から導き出された社会に対するシニカルな視線や感情があるように思えた。 あまり読んだ事がないような、個性的なエッセイだった。 本に読まれて 須賀敦子 83点 須賀さんのエッセイともいえるような書評集で、1冊にかける文章が短いのでさらりと読め、多くの本に関する情報を得る事が出来る。 決して装飾的ではないけれど、しっかりとした美意識に裏打ちされ、その上論理的でもある須賀さんの文章は、なにしろ読んでいると気持ちが良い。 紹介されている本も、小説、古典文学、詩集、エッセイ、評論、写真集と多彩で、すでに読了した本も何冊かあったが、その本の良さを再確認出来、さらに未読の本への興味も書きたてられた。 今後の読書の参考書としてはもってこいの一冊。 サイエンス・ミレニアム 立花隆 81点 政治経済のみならず、科学や社会問題などカバーするエリアが多岐に亘る立花氏。 この本は「ニュートリノ」「性転換」「鯨衛星」「地球史」「脳形成遺伝子」「環境ホルモン」という6つの科学分野で、6人の最先端の科学者たちと行った対談集。 2000年直前の時点から21世紀に掛けての展望と問題が、それぞれの分野でざらっと語られていて興味深い。 立花さんの立場は一般人の代表だけれど、流石にどの分野に関しても玄人はだしに詳しく、突っ込みも鋭く、特に脳に関しては本を何冊も書いているだけあって、専門家も驚くくらい知識が豊富だ。 印象的だったのは、これからの環境問題は真理が必ずしも見極められなくても「何が正義か」を優先させるべきだと言う点で、環境ホルモンの専門家シーア・コルボーンとの意見が一致していた事。 タール・ベイビー トニ・モリスン 83点 いままで読んだ2冊のトニ・モリスン「スーラ」と「ビラブド」に比べ、わかりやすいし内容もドラマチックで印象的。 前2冊の物語は多くの紙面が黒人のコミュニティー内で起こる出来事について書かれているのに対し、この小説は黒人でありながら白人の庇護の元成長した娘と、貧困の中で育ち、黒人という立場に固執する青年の恋と破局を描いている。 さらに、白人の雇い主の元で長年働く娘の叔父夫妻など、白人と共に暮らしていかなければならない人々の苦悩や立場の違いから来る対立などを繊細なタッチで描いていて、前2作に見られたような表現の難解さも少なく、読みやすい。 主人公の娘は、黒人の中では色が白いのだが、「黒人社会では色が黒ければ黒いほど尊重される」と言っていたマイルス・デイビスの言葉をいつだったか読んだことがある。 黒人同士のそういった微妙な立場の違いが、この物語にも反映されていて興味深かった。 モールス(上)(下) 80点 8月に見た「ぼくのエリ、200歳の少女」の原作本。 流石にシナリオに原作者が参加しているだけあって、映画は実に良く原作の雰囲気を踏襲している。 ただ、やはりそれぞれの人物の心理描写には原作ならではの細かさがある(特に、エリに噛まれてバンパイアに変身していってしまう女性の心理描写には、映画では表現しきれないリアリティがあって秀逸だった) あと、エリの僕(しもべ)と言っても良いホーカンが、顔に硫酸を浴び怪物のような容姿になってい追ってくる描写は、映画では大幅にカットされている。 これらの描写をそのまま映像化してしまったら、映画のほうは一部のホラーファンのための作品になっていただろうから、この変更は大正解だったといえる。 それから例の傷の描写は思ったほど生々しい感じでもなかった。 日本の配給会社があのシーンに傷を入れた意図は、やはり良く判らなかった。 それから、映画では良く判らなかったエリの過去も、原作では詳しく語られている。 ※下記の広告はExciteの営業活動の一環として掲載されるもので、主催者が載せているものではありません
by chiesan2006
| 2010-10-27 23:47
| 映画と本
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