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2012年 06月 27日
親戚からチケットを貰ったので、新宿の損保ジャパン東郷青児美術館で開催されている「アンリ・ル・シダネル展」に行った。 と言っても、この画家の名前は今回初めて知ったのだが。 19世紀末から20世紀初頭に活躍したフランスの画家で1939年に亡くなっているが、存命中は日本でも各地の展覧会で紹介されていたのだそうだ。 ただ、最近の日本での知名度はあまり高くない。 このところ欧米では人気が高まっていて、過去に何度も大規模な個展が開催されているとのこと。 今回日本でも全国各地を巡回しているらしく、東京に来る前に以下の美術館を巡って、この後広島に巡回する。 「薔薇と光のフランス人画家アンリ・ル・シダネル 小さな幸せ」 メルシャン軽井沢美術館 「薔薇と月夜を愛した画家アンリ・ル・シダネル」 埼玉県立近代美術館 「薔薇と静寂な風景アンリ・ル・シダネル」 美術館「えき」KYOTO 「薔薇と光の画家アンリ・ル・シダネル フランス ジェルブロワの風」 損保ジャパン東郷青児美術館 「薔薇と光の画家 アンリ・ル・シダネル展」 ひろしま美術館 7月7日から と、各美術館がそれぞれのタイトルを付けているのだが、モネが睡蓮の庭を作ったように、この人はジェルブロワという所に薔薇の庭を作って繰り返しそれを描いている。 おかげで片田舎だったジェルブロワに、観光客が多く訪れるようになったらしい。 シダネルはフランス国内の様々な都市のみならず、ロンドンやニューヨーク、ヴェネツィア等へも旅をしたり移り住んだりして、ジェルブロワに住んだ後にはヴェルサイユにも移り住みその地で亡くなっている。 日本では初の個展ということで評判が良いらしく入場者も多いようなのだが、私が行った日は平日だったせいか、悠々見られる状態だった。 チケットの絵を見てイメージしたよりも実際の絵のほうがずっと美しくて、こんなに空いた会場でこんなに綺麗な絵を見られてラッキーと、思わずチケットをくれた親戚のおばさんに感謝。 なにしろどんな有名な画家の絵でも、混んでる会場で押し合いへし合いしながら見たのではご利益が薄れる。 脳科学者の茂木健一郎は、博物館の「松林図屏風」の前に2時間立っていたことがあるそうなのだが、そうしたら脳がぽかぽかしてきたと言っている。 絵を「情報として見たからもういいや」と思って次に行ってしまうより、じっくり見た方が脳には良いのだそうだ。 そういう意味では「~美術館展」のようにいろいろな画家の絵が展示されている展覧会より、一人の画家の絵をじっくり見られる展覧会の方が、その画家のオーラなども感じられて脳にも良いのじゃないだろうか。 シダネルは、印象派、新印象派、象徴主義などの影響を受けながらも、身近な生活や家庭内の情景を題材に、親しみやすい感情を込めるアンティミスムの考えを取り入れた独自の作風を確立したと言われている。 描かれているのは人物よりもバラの庭、町並み、食卓といった身近な光景、それも人のいない光景が多いのだが、例えば黄昏の町の窓明かりなどに人の温もりが感じ取れる。(この辺の雰囲気は私の好きなジョン・アトキン・グリムショーにも似ている) 離れて見ると絶妙に光を捉えた透明感があるのだが、近くで見るとシスレー風の点描のようなタッチで描かれていて、加えて象徴派的な静謐さが漂い、優しさの中に幻想的で内省的な雰囲気も感じられ、観ているととても癒される絵だった。 なんだか立去るのが惜しくなって、館内を3巡もしてしまった。 こういった絵を居間などに飾っておいたら、きっと日々癒されるだろうと思う。(もちろん、居間自体が絵にふさわしいのが必須条件) どんなに有名でもムンクの「叫び」やエゴン・シーレではだめだろう。 こういう画家の個展というのは近い将来に再び開催される可能性や画集が出版される可能性も極めて低いので、つい図録が欲しくなって今回もまた買ってしまった。 でも、図録は色や質感など全然現せていないんだなあ、いつも。しょうがないんだけど。 館内を何回巡ったところで、見た時の印象は日々薄れて行ってしまうので、そういう時には図録を見て一生懸命その時の印象を思い出すしかないのだ。 老後の楽しみのためにも、やっぱり図録は買っておこう。 画像は上から 「月明かりの庭」(ジェルブロワ) 「テーブル、白の調和」1927年 「階段」(ジェルブロワ)1902年 会場入り口では当時のシダネルの薔薇園の映像が流されていて、20世紀初頭の風俗やファッションが見られ、こちらも興味深かった。 ※下記の広告はExciteの営業活動の一環として掲載されるもので、主催者が載せているものではありません
by chiesan2006
| 2012-06-27 22:45
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