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2012年 11月 21日
最近、なんかベン・アフレックがいい。 まさかそんな風に思う日が来ようとは、夢にも思わなかった。 ベン・アフレックって顎がちょっと長いもののまあまあハンサムだし、いかにもアメリカ人好みのGOOD LOOKING MANって感じだけれど、代表作と思われている「アルマゲドン」の役にしたって「パール・ハーバー」の役にしたって、それ以外の売りの要素が殆どない。 しかも、肝心のアメリカ人にもそう思われたのか、アメコミヒーローを演じた「デアデビル」と、子育てに奮闘する父親を演じた「世界で一番パパが好き」では立て続けにラジー賞の主演男優賞にノミネートされてしまった。(因みに、私はこの映画は両方とも未見だが) その上、ネームバリューの点では明らかに格下の弟のケーシーが、先にアカデミー主演男優賞にノミネートされてしまう。 で、それに触発されたのか、その後出演した「ハリウッドランド」では自殺した実在のスーパーマン俳優ジョージ・リーブスを熱演、それまでのイメージを払拭してヴェネチア国際映画祭の主演男優賞を受賞、ゴールデングローブ賞にもノミネートされる。 それで調子が上向いたんだか何だかわからないけれど、今度は人気ミステリー作家デニス・ルヘインの小説「ゴーン・ベイビー・ゴーン」を、弟のケイシー主演で監督し、そこで初監督作品とは思えない手堅い演出を見せて映画ファンのみならず、映画関係者からも高い評価を受ける。 (でもこの映画、日本では未公開で最近やっとテレビ東京の午後のロードショーで放送されたらしい。まったく日本の配給会社って、何を基準に公開作を決めてるんだか) その後、育った町ボストンを舞台に、自身が主演したクライムムービー「ザ・タウン」を監督、またまた高評価を得、この「アルゴ」が3作目の監督作品となる。 この映画は79年にイランで起きたアメリカ大使館人質事件を題材にしているポリティカルサスペンスで、前2作とは赴きも異なるし、撮影の規模も格段と大きくなっている。(ベンの監督としての手腕が認められたせいか?) そして今回も、ベン自身が主役のCIA職員トニー・メンデスを演じている。 以下あらすじ 1979年、シーア派のホメイニ師の指導の下、革命の嵐が吹き荒れていたイランで、元国王であるパーレビの亡命をアメリカが受け入れたことに怒った民衆がアメリカ大使館を占拠。職員52人が人質に取られるという事件が勃発。職員のうち6人は、地下通路を通じて館外に脱出、カナダ大使館に逃げ込む。 アメリカ大使館では占拠の直前に重要書類をシュレッダーにかけるが、革命防衛軍はそれらをつなぎ合わせる作業を子供たちに行わせる。 もし職員の名簿が復元されれば6人の脱出がばれ、捕まれば公開処刑の可能性もある。 事態打開のためにCIAに呼ばれたのは人質奪還のプロ、トニー・メンデス。 そこでトニーが提案したのが、6人を映画撮影に来たカナダの映画クルーに仕立て上げ脱出させるという、とんでもないプランだった。 最初は難色を示した上層部だが、トニーによって他の計画の欠点が指摘されるに及んで、漸くトニーのプランにゴーサインを出す。 トニーは早速、ハリウッドの特殊メイクの第一人者のジョン・チェンバースに相談を持ちかける。 話を聞いたチェンバースは、大物プロディーサーのレスター・シーゲルを仲間に引き入れ、かくして前代未聞の人質救出作戦「アルゴ」が始動することとなった。 と、こんな風に書くと、正にハリウッド的なお馬鹿映画と思われそうだが、これはれっきとした事実に基づく映画なのだ。 正に、「事実は小説より奇なり」だ。 しかもこの作戦、執行されてから18年間も極秘扱いで、クリントン政権になって初めて公にされたのだそうだ。 イラン大使館人質事件に関しては、時の大統領ジミー・カーターが軍による奪還作戦を決行したものの失敗し人質解放が長引いたという記憶はあったが、中の6人が大使館からカナダに脱出したというような報道は全く覚えていない。 例によって日本の配給会社の「CIA史上最もありえない救出作戦、それはニセ映画作戦だった」というキャッチ・コピーと、コメディ色を前面に出したような予告編から連想していた内容と実際の映画はかなり違ったが、だからと言ってこの映画に全くコメディの要素がないわけでもない。 ハリウッドでニセ映画作戦決行のためあれこれ策を練るトニーとジョンとレスターの様子は、どうみてもそのような深刻な事態を打開するための作戦行動とは思えない、ユーモアに溢れたシーンとなっている。 このジョン・チェンバースという人は、「猿の惑星」でアカデミー賞に輝いた経歴もある、実在の人物だそうだ。 この二人の登場シーンだけはちょっと和んだ雰囲気になるのだが(二人を演じるジョン・グッドマンとアラン・アーキンが実に良い味出してるんだ、また)、そういったシーンとイラン国内やCIAの緊迫したシーンを交互に配する事によって、絶妙なバランスで緊張感を持続させている所が、この映画の面白い所でもあり、監督のセンスを感じさせる所でもある。 この硬軟のバランスは、緊張感の中にもウィットに富んだ会話がそこここに配されているシナリオにも感じられる。 またラストでクレジットが流れる際、当時の報道映像と映画の中の当該シーンの映像が並んで映されるのだが、それが実に酷似していて、そういったところにもベン・アフレックのこの映画に対する思いが垣間見える。 また、とにもかくにも事実に基づいている以上結末はわかっているわけで、そんな中どのように観客の興味を持続させるかが監督の手腕が問われるところだろうが、公式サイトによると、場面によって手持ちカメラと固定カメラを使い分けたりもしているそうで、そういった細部へのこだわりに加え、最期の最期までハラハラさせ続ける、正にエンターテイメントの王道を行くような演出も、この映画の魅力の一つと言って良いだろう。 ただ私的には、わかったからもういい、と言いたい気持ちもちょっとだけあったが・・。 ベン・アフレックは「グッド・ウィル・ハンティング」で俳優として認められたが、その映画でマット・デイモンと共同で書いた脚本がアカデミー賞を受賞している。 その後俳優の道を邁進するが、実は俳優より監督に向いているのでは、というのが最近のもっぱらの世評のようだ。元々、どちらかというと制作するほうに才能があったのかも・・。 でもここ数作品では俳優としても新境地を開いているのは間違いない。 そんなこんなで、私も俄かにベン・アフレックの応援団として旗を振りたい気分になって来た。 それにしても、今から見ると、携帯電話のない当時の諜報活動って、なんだかまどろっこしかったんだなあ。 ※下記の広告はExciteの営業活動の一環として掲載されるもので、主催者が載せているものではありません
by chiesan2006
| 2012-11-21 04:11
| 映画
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