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2007年 05月 08日
重い内容の映画や小説を読むのは苦手だという人は案外多いけれど、私はそういった内容に別段抵抗がない。それは、このブログを読んで頂けばわかると思う。だからといって、当然の事ながら、そういう内容の作品をすべて肯定できるわけではない。
肯定出来る出来ないの差は一体どこにあるのだろうと自分なりに考えてみた。 まず暗い上にウェットなのは絶対だめだ。日本の映画や小説には案外こういったのが多い。映画では神代辰巳の作品はどうにも受け付けない。だから映画でも小説でも外国の作品を読んだり観たりする事が多い。小説では論理的で乾いた文体であれば内容が暗くても読める。それから登場人物の心理描写が、丁寧に書かれているほうが良い。こういう点はどちらも外国の小説のほうが優れている、と私は勝手に思い込んでいる。 今大人気の東野圭吾も何冊か読んでみたけれど、私が読んだ作品に限っては、やはりこの点が物足りなかった。時々日本の作家の評判になっている作品など読んでみると、状況の描写は克明なのに、登場人物の内面がさっぱり描かれていなかったりする。そのせいか、小説を読んでいるというより、なんだか劇画を見せられているように感じられる。 どうせ劇画調なんだったら、いっそのこと京極夏彦くらい現実離れしている作品のほうが面白い。でも、だからと言ってSFやオカルトは苦手なのだが。 映画になるとどうしてもこの心理描写という点が弱い。シナリオに書き込める事は限られているし、どんな名優が演じたところで、登場人物がどんな事を考え、何を感じているのかは、見る側が想像するしかない。だから私は小説が映画化された場合はどうしても、小説のほうが面白いと感じがちだ。想像力が足りないのかもしれないが。 たとえばクリント・イーストウッド監督の「ミスッティック・リバー」は、映画ではティム・ロビンスの演じる男性が、只ひたすら貧乏くじを引いてしまったようで、極めて後味が悪かったが、小説ではそれぞれの登場人物の心理が克明に描かれていて、感動的だった。 イーストウッド監督は最近アカデミー賞ノミネートの常連だが、概して暗い内容の映画が多い。「ミリオンダラーベビー」も暗くてやり切れなかった。 映画では人間の内面を描くのが難しいのであれば、暗い中にもいくらかの光明が見出せるような作りにして欲しい。 「クラッシュ」や「善き人のためのソナタ」にはそれがあったが、「バベル」には見出せなかった。 そうそう、あとラース・フォン・トリアー監督。「奇跡の海」を観て感動したと言っていた友達がいたが、私はあの映画は大嫌いだった。 その後の「ダンサー・イン・ザ・ダーク」は作品紹介の内容を読んだだけで、観る気がしなくなった。この監督は映画好きの間でもかなり好き嫌いがはっきり分かれる。私はその後の「ドッグ・ヴィル」も良くわからず、はっきり言って苦手です。 暗い映画の巨匠トリアー監督の次回作はなんとコメディだそうな。トリアー流のコメディって一体どんな作品になることやら。
by chiesan2006
| 2007-05-08 16:46
| 映画
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