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2007年 12月 26日
他に候補に挙げてたのが「マイティーハート・愛と絆」と「タロット カード殺人事件」。両作とも監督が好きなので観たいと思っていたんだけど、すでに公開が終了していた。 現在公開中の中では、フランソワ・オゾン監督の「エンジェル」と、Bunkamuraで公開中のアガサクリスティ原作のミステリー「ゼロ時間の謎」というフランス映画に興味があったんだけど、なんだかそこまで行くのが面倒で、近くのシネコンで上映していた「魍魎の匣」かアダムサンドラー主演の「再会の街で」にしようと思って行ったにもかかわらず、直前でランキング上位の「アイ・アム・レジェンド」に変えてしまった。失敗、失敗。これ全然私向きの映画じゃなかった。 とにかく、ウィル・スミス様が一人で大活躍するんですね。他にはたいして人が出演していないのよ、この映画。 なんと言っても「俺が伝説だ」、と言いきっちゃってるんだから凄い。 この映画、原作が「地球最後の男」というSF小説で、過去に2度映画化されているらしい。 今回の監督は「コンスタンティン」を撮ったフランシス・ローレンス、脚本に「ビューティフル・マインド」でアカデミー脚色賞を獲得した(脚本賞ではない)アキヴァ・ゴールズマイン。 まあ、「コンスタンティン」も大して面白い映画じゃなかったからなあ。それに調べてみたらアキヴァ・ゴールズマインが脚本を書いた作品は、圧倒的にハリウッド的な映画が多い。ということから推して、このような作品が出来上がったのも仕方ないかな。 ストーリーは以下の通り(ネタばれあり) 冒頭いきなり写し出されるテレビ画面。そこで語られているのは 活気的な癌の治療薬の開発に成功した、女性研究者の研究成果。その博士は1万人以上の癌患者にその薬を投与、全員完治したと語る。 それから3年後、異様な光景のニューヨークの街を、助手席に一匹の犬を乗せた車が疾駆する。 街は草がぼうぼうと生い茂り、道路のそこここに廃車が打ち捨てられている。 ところが突然、走る車の前面にカモシカが飛び出してくる。カモシカはあっという間に群れをなし、廃車で一杯の道路を逃げ惑う。 車の男はその中の一頭に銃で狙いを定め、撃とうとしたその瞬間、ライオンに獲物をさらわれる。 街にはその男以外、人影は全くない。男は生科学者のロバート・ネビル。 例の女性博士の開発した新薬が元で狂犬病のようなウィルスが発生し、あっという間にニューヨークは壊滅状態に陥ったが、ロバートは奇跡的にそのウィルスに免疫があり、ただ一人生き残ったのだった。 たった一人で娘の愛犬サムとの生活を続けるロバートは、他の生存者に向け3年間にわたりメッセージを放送し続ける。だが今のところ、それに答える者はない。 街の暗闇には、もはや怪物と化した感染者たちが潜み、夜になると獲物を求めて徘徊していた。 科学者であるロバートは、なんとか病気の治療に効くワクチンを作ろうと、自宅の地下の研究室で実験を続ける。 ところがある日、いつものように食料を探しに街に出たロバートは、感染者が仕掛けた罠にうっかり嵌ってしまう。 罠からはなんとか脱出したものの、日が暮れたと同時に感染者たちに襲われ、大切なパートナーのサムを失う。 自暴自棄になったロバートは、車で感染者の群れに突っ込みあわやと思ったその時・・・・・。 とにかく始まって10分位でライオンが出てきた途端、だめだこりゃと思った。もちろんCGなんだけど、なんだかちゃちなライオンなの。 ナルニア国物語のライオンとは大違い。でも、この映画でライオンの出てくるシーンはここだけなので、仕方ないと言えば仕方ないんだけど。 それに前にもそっくりな映画を観たなあ。そうだよ「28日後」だよ。 「28日後」は脚本家のオリジナルだそうなんだけど、この原作からアイデアを借りた可能性はないのだろうか。 アキヴァ・ゴールズマインは前2作の「地球最後の男」はプロット中心だが、本作は人間性に重きを置いてシナリオを書いたと語っているのだけど、それを読んでえーっ、そうなのォって思った。 なにしろロバートと妻と娘の関係性なんてロバートの記憶としてフラッシュバックでちょこっと写されるだけで、こんな中途半端な描き方をするんだったら、そういった事には触れないで、全く違った演出のやり方もあったんじゃないかと思う。どうせ描くんだったらもっときちんと描いて欲しかった。 たった一人で生き続ける主人公の苦悩や焦燥の演出もありきたり。ウィル・スミスはそれなりに熱演していたと思うけど、あくまでそれなり。 それから感染者はすべてCGなんだけど、これが造形的に最低。 つるつるのスキンヘッドで一人残らず同じ顔だし、襲ってくる時は必ず顎が外れるんじゃないかと思うくらい大口あけちゃって。ムンクの「叫び」じゃないんだからさ。 いくら怪物だからって、もう少しデザインの手間かけろよ、って言いたくなった。 それに山奥に感染していない村があって、そこにロバートの作った血清が届けられるというラストシーンも、あまりにも安直。もうちょっと工夫してよ。 ただ一つ凄いと思った点は、ぺんぺん草が生えるくらい荒廃したニューヨークの様子。これは凄い。街中に廃車があふれ、ビルも荒れ邦題。こんなのどうやって撮ったのか、それだけは感心した。でもそれにお金と労力が掛かりすぎて、他のところがおろそかになってる感が否めない。 ドラマとしても底が浅いし、ディテールも突っ込みどころが満載。 そうそう、ただし利発なシェパード犬のサムの演技。これは良かった。 今やウィル・スミスはハリウッドのベスト・スリーに入るくらい、観客動員が良いらしい。 この程度の映画でここまでの好調な興行成績を挙げられるなんて、スタジオもウィル・スミス様々だろう。 それにしても未知のウィルスによる感染とか、絶滅の危機に瀕する人類とかいったテーマは、ハリウッドでは相変わらず大流行り。今後もピューリッツァー賞を受賞したコーマック・マッカーシーの「ザ・ロード」や、ノーベル賞作家ジョゼ・サラマーゴの「白の闇」など、同様なテーマの作品の企画が挙がっている。 どうせ作るんだったら、現実の環境問題を発展させたような、温暖化によって人類が滅亡の危機に瀕するとか、世界中がバイオ燃料作りに精を出しすぎて、大飢饉にみまわれるといった映画を作ったら、マジで未来への警鐘になるんじゃないの。
by chiesan2006
| 2007-12-26 23:59
| 映画
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