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2008年 04月 07日
「LOST」つながりといったら、マシュー・フォックスが出演した「バンテージ・ポイント」同様観ないわけにはいかないでしょうと思ったが、いやはや見終わってどっと疲れた。面白かったことは面白かったのだが、なにしろ画面が見にくくて、目が疲れるの何の。 後から公式ホーム・ページを見たら「ご鑑賞時の体調によっては車酔いに似た症状を引き起こす可能性がございます」、なんて書いてあった。 事前に知ってたら、きっと観にいかなかったなあ。 急に時間が空いたので映画でも観ようかなと思ってネットで映画情報を見ていてたら、この映画の事が出ていたので急遽観に行くことにしたのだが、チケット売り場にはそのような注意書きはなかったし、口頭でも何も言われなかった。もっともそれを言ったら観るのを止める人も相当いるだろうから、劇場側は言うに言えないのだろうが。 でもそれで本当に気分が悪くなる観客がでたら、責任問われるんじゃないだろうか。私は吐き気などはなかったものの、寝すぎた後にかえって頭がぼうっとするような気持ちの悪さはあった。しかもジャンルがSFパニックホラーといった内容なので、ひどく緊張もした。 タイトルの「クローバー・フィールド」とは一般人がたまたま撮った未曾有の大惨事のテープの暗号名で、映画では最初から最後まで、この家庭用ビデオカメラで撮った映像が流されるのだが、おかげで画面がぶれること、ぶれること。これが気分が悪くなったり、目が疲れる原因なのだ。 でも、だからこそ過去に味わったことのない臨場感を味わうことも出来る。正に映画のキャッチコピー「新感覚のアトラクションタイプの映画」という謳い文句どおり。 内容は以下のとおり(かなりネタばれ) 映画の冒頭で「これはかつてセントラル・パークと呼ばれた場所でみつかった、暗号名クローバー・フィールドと呼ばれフィルムである」というテロップが写される。 そのフィルムに最初に写っているのは、カップルの男性が恋人の女性の目覚めの姿を撮った、極めてプライベートな映像。二人はお互いをロブ、ベスと呼び合っている。 しばらくすると場面ががらっと変わり、今度は夜のパーティー会場。 撮影者はジェイソンと呼ばれている。どうやらロブの弟らしく、この集まりは出世して東京に転勤になるロブのためのサプライズパーティのようだ。 だがジェイソンは他に用事が出来て、撮影を友人のハッドに引き継ぐ。 やがてロブが登場し、パーティは大いに盛り上がる。 ところが遅れてやって来たベスは他の男性を連れている。どうやらロブとベスの間で何か問題があったらしい。好奇心旺盛なハッドは二人の様子を追う。 と、その時物凄い地響きがしたと思うと一瞬会場が真っ暗に。驚いた一同は様子を見に屋上に駆け上がる。するとそこで更なる大音響が響き、空から何かの塊が降ってくる。あわてて階段を駆け下り、外に飛び出す一行の目に映ったのは崩れていく高層ビル。人々は逃げ惑い、そして更に驚くべきものが落ちてくる。それはなんと自由の女神の頭部だった。 かくしてあたり一体は大パニックに陥り、群集がマンハッタンから逃げようと橋をめざして殺到する。 何年か前、学生がハンディカメラで撮った「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」という低予算映画がヒットしたことがある。 そういったインディーズ系の映画がハンディカメラを用いるのならいざ知らず、この作品は大手のスタジオがSFXだかVFXだかを駆使して作った、かなりお金の掛かった映画だ。 このような映画のすべてをハンディカメラで撮りきるというアイデアを、ものの見事に実現させてしまえるのは、やはりJJ・エイブラムスが今ハリウッドで最も注目されるクリエーターだからこそではないだろうか。 日本ではあまり目にしなかったが、アメリカでは映像を小出しにしたネットを使ったプロモーションのおかげで、この映画は公開前から熱い盛り上がりを見せたそうだ。 「LOST]を観てても思うけど、JJ・エイブラムスって思わせぶりの仕掛けが実に上手くて、つい乗せられてしまう。 そもそもこの映画の少なからぬ部分はCGを使って作られているのは間違いないのだから、それらをハンディカメラで撮ったように見せているということはかなりハイレベルのを技術を駆使して作った映像なのだろう。 ハンディカメラで撮った低予算映画にも面白いものはあるかもしれないが、ハンディカメラで撮ったように見せているお金の掛かったこの映画の映像には、いままで観たことのない未知な斬新さがあった。 ただし、登場人物が撮影してるという設定だから、逃げたり戦ったりする時のカメラのぶれ方が半端じゃなく、時としてはがちゃがちゃでなにがなんだかわからない。(そんな時でもカメラを離さない、ハッドあんたは宮島茂樹(有名な報道カメラマン)かと思わず突っ込みたくなるが。) ところがどうやらそれも計算で、その後逃げおおせた登場人物が「あいつを見た?」と他の人間に聞くのだ。「あいつ」って、気になるじゃないですか。だって観客はがちゃがちゃしてて見えなかったんだから。 そういう、先を観ないではいられない演出が、JJ・エイブラムスらしい。といっても監督はマット・リーヴスという人なんだけど。 ご心配なく。「あいつ」はちゃんと後から姿を現す。 それからもう一点この映画が秀逸だと思ったのは、フィルムがまっさらだったわけではなく、ロブがベスとのデートの様子を撮ったフィルムの上に、弟が知らずに録画してしまったという設定にしている所。そのため、所々で一瞬楽しそうなベスの様子が写る。 ロブとベスの関係が映画の展開の重要な鍵になっている事を思うと、この演出は絶妙だ。そしてラストの3秒でも・・・・。 出演者は映画では殆ど見た記憶のない若い俳優ばかりだった。気の毒だったのは撮影者のハッド役の俳優で、声は聞こえるものの姿が殆ど映らない。 話の内容自体は従来のSFパニックホラー映画の域を出ないものの、映像は圧倒的に面白い。 ただし起承転結がはっきりしない映画が苦手な人にはお勧めできない。なにしろどうしてこのような事態になったのか、最後にどのような結果になったのかははっきりしない。あくまでカメラに写った事柄から推測するしかない。 観終わった時、隣に座ったカップルの女の子が「これで終わり?」と言っていた。(でも「フィルムはかつてセントラル・パークと呼ばれた所にあった」のだ。) それから乗り物に酔う人も避けた方がいいかもしれない。そうじゃなかったら、ちょっぴり頭がくらくらするかもしれないが、観てみる価値はある。
by chiesan2006
| 2008-04-07 15:59
| 映画
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