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2008年 07月 08日
そこでせっかく渋谷くんだりまで出かけていくのだから、映画の連チャンをしようという事になり、「ボクの・・」を観る前に二人して前から観たいと言っていた「美しすぎる母」を観る事にした。 私がこの映画を観たい理由は、大富豪の息子が実の母親を殺害するという実話に基づいたセンセーショナルな映画だからというミーハー的な興味からだった。 一方の友達は、「ジュリアン・ムーアがどんな風にこの役を演じているのか観たい」と言っていた。 私は元々ジュリアン・ムーアはあまり好きな女優じゃない。理由は単純に顔が好みじゃないから。だからジュリアン・ムーアの出演作は話題になってもあまり見た事がない。 「羊たちの沈黙」の続編「ハンニバル」で、クラリス役がジョディ・フォスターからジュリアン・ムーアに変わった時には「おいおい、冗談じゃないぞ」と思ったものだ。 だって同じ演技派でもジョディ・フォスターとジュリアン・ムーアではあまりにも雰囲気が違いすぎ、ミスキャスト以外の何物でもないと思えたからだ。 でも今回の映画は何しろ「センセーショナルな実話」、だし。 で、観終わった後の二人の感想は、共に「はーっ。観なくても良かったね」、だった。 いつもは内容を書くんだけど、それも面倒なのでこちらを見てください。 この映画の監督は、やはり実際に起こった同性愛の二人の少年が起こした犯罪をベースにした「恍惚」という映画を撮った、自らも同性愛者のトム・ケイリンという人だそうだ。公式サイトを見ると、なにやらとても興味をそそられる書きっぷりなんだけどねえ。 二人してこの映画が嫌だと思った理由の最たるものが、その性描写。といっても、とりたてて大胆なシーンがあったりするわけではないのだが。 でもなんともいえずに淫らな感じがするんだよね、この映画。淫らさも撮り方によっては悪くないと思える場合もあるんだけど、この映画は全然だめ。ただ淫らなだけ。 そういったシーンだけピックアップすると、 一家がスペインに滞在しているとき、10代の息子に恋人が出来、初めて女の子とそういう関係になる。ところがしばらくするとその子が父親の愛人になってしまう。 がっかりした息子は今度はその女の子の友達の男の子と恋仲になる。 ふたりでベッドでいちゃついている所に母親が来るが、そんな二人を見ても平然としている。 でも、夫が若い女に走ったのは我慢できず、二人で逃避行しようとしてるのを空港で捕まえて、あたりかまわず「好きなだけF○ckしなさいよ」みたいな事をわめき続ける。 夫が出て行ったしまったので、相談相手として同性愛者の男性と同居し始めるが、今度はこの男が息子と関係してしまう。 それを知った母親がなじっているうち、同性愛だと思っていたその男と今度は母親がいちゃつき始める。 二人でベッドで寝ている所に息子が帰宅し、驚くどころか自分も服を脱いで一緒にベッドに潜り込む。 目覚めた二人は息子がベッドに居るのを見て、嬉しそうな様子になり、なんだか妙なムードに。 その後息子はその男の行きつけの店で高級なスーツを仕立て、それを着てソファーに座っていると母親が来てスーツについていろいろ訊ね、生地にさわる振りをして息子の足の間に手を入れる。 このあたりで私の我慢も限界に来て、友達と一緒でなかったら観るのをやめて絶対出てったと思うけど、げーっと思いながらも最後まで観た。 結局息子と母親は関係を持つが、母親は悪びれる様子もなくお茶だか食事の用意をし始める。 でもその時すでに息子は正気をなくしており、話続ける母親の胸をナイフで刺す。 その後自分で警察に電話し、待っている間に出前を取り、それを食べている所を逮捕され、その後テロップで、息子が精神障害者専門の刑務所に収監され、数年後出所した後祖母に引き取られるが、1週間もしないうちに祖母に怪我を負わせ再度収監され、刑務所の中で自殺したと流される。 昔「ルナ」というベルナルド・ベルトリッチのやはり母親と息子が関係を持ってしまう映画があって、この映画もそんなに好きではなかったけど、それでも極端に繊細な息子の事が心配なあまりそういった関係になってしまう母親の気持ちは、この映画よりは理解出来た。 実話に基づく映画というのはすべてが実話というわけではなく、脚色されている場合も多々あるので、この映画のこういった描写のどこまでが本当の話なのかはわからない。 60年代後半から70年代にかけて広がった、開放された性のムードを出そうとしてるのかもしれないけど、こんなに何でもありじゃ退廃というより単なる荒廃だ。少なくとも退廃には美があるが、この映画にはそんなの何にもない。 二人して「暇だからあんなことばっかりすんのよ、働けばいいのよ働けば!」とぷんぷんしながら劇場を出た。 金持ちの退廃ぶりを見るんだったらもっと時代掛かった映画のほうが、少なくとも豪華な衣装やインテリアを見る楽しみがあるだけましだ。 この映画でも、その時代の上流階級のファッションは見られるが、でも着てるのがジュリアン・ムーアじゃね、と私は思ってしまった。 同じ日に観たパトリス・ルコントについては、また次回。
by chiesan2006
| 2008-07-08 14:04
| 映画
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