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2008年 11月 29日
最近書店に行くと、必ずあるのがランキングのコーナー。
近頃それを頼りに本を読む人が存外多いらしいのだが、私にはそういった習慣はあまりない。 話題の本を読む時は、大抵は友達が面白いから読めといって貸してくれるから読んでみる、といった程度なのだが、それでも年に一回必ずチェックする本のランキングのジャンルがある。 年末に出る宝島社の、「このミステリーが凄い」の、海外ミステリーのランキングだ。 もちろん、せっかく買ったのだから国内ミステリーのランキングにも目を通すし、日本人作家のミステリーも時々は読むのだけれど、基本的には海外のミステリーの方が圧倒的に好きなのだ。 なんで、と聞かれても明確な理由は挙げられないが、しいて言えば、目に浮かぶのが普段見慣れた風景とあっては、面白みに欠ける、といった感じかなあ。 なにしろ映画も外国映画を観るのが好きなので、本もそのような情景を目に浮かべながら読むのが好き、なんだと思う。 ランキングを目安に本を読む人は、数多く出版される本の中で、何を読んだら良いかわからないし、皆が面白いと言っている本を買えば間違いないだろう、といった理由でランキングを当てにしているのだろうけど、私が「このミス」のランキングを読むのも、似たような理由からだ。 ただ、私の場合、それ以外の本は、本屋で平積みにされている本のタイトルを読んで、面白そうなのをピックアップする、といった選び方なのだが、ミステリーをそのように選ぶと、どういうわけかさっぱり面白くない本に当たってしまう事がしばしばあるので、どうもランキングに頼りたくなってしまうのだ。 だからと言って、上位の作品を片っ端から読むという訳ではなく、それぞれの書評をじっくり読んで、中で自分の好みに合った作品をピックアップして読むといった方式だ。 そういう方式でしばらくやっていたら、最近では自分の好みの作家が決まってきて、そういう人たちの新作が出たら読むようになったので、以前に比べて「このミス」のランキングに頼る割合もかなり減ってきている。 ブログを始めて最初の頃に、自分でも「スクリーンの中の怪しく美しい男たちベスト10」というランキングをLivedoorBlogのこちらに書いたのだけれど、その後Exblogに引っ越してからも、時々ランキングをやっている。 というわけで、今回は「私の好きな海外ミステリー作家ベスト10」ランキングです。 まずは下位のランクから 第10位 レジナルド・ヒル(イギリス) イギリスヨークシャー州のダルジール警視を主人公としたシリーズが有名で、私はこれしか読んだ事がない。 やり手だけど、太った酒好きのどうしようもないおじさん警視と、大学出の部下パスコーの掛け合いが絶妙。 残念ながら、今年、主人公が死亡してシリーズが終了してしまったそうなのだが、その刊は未読。 なんだか衝撃的な内容だそうで、読みたいのだけれど、なかなか読めない。 第9位 ローレンス・ブロック(アメリカ) アルコール依存症の治療のため、カウンセリングに通いながら探偵をしているマット・スカダーのシリーズと、泥棒探偵バーニーシリーズが有名だが、私は暗いけど独特の哀切感の漂うスカダーシリーズの方が好き。 最近出版された分は未読のため、スカダーの近況がどうなっているのかはよくわからない。 第8位 ピーター・ラヴゼイ(イギリス) イギリス、バースの巨漢の警視ピーター・ダイアモンドを主人公にしたシリーズが有名。 この警視、あまりの頑固さに警察上部と対立し、一度は退職してスーパーの警備員になるが、その後復職するという変わった経歴の持ち主。 これ以外にも、ノンシリーズやエドワード皇太子を主人公にしたシリーズなどもあるが、ダイアモンド警視シリーズとは一線を画した作風でこちらも面白い。 上質な本格ミステリーを読みたい時には、どれを読んでも楽しめる。 2002年出版の「最期の声」では、最愛の妻が殺害されるという衝撃の展開が。 第7位 コリン・デクスター(イギリス) ヒルやラヴゼイと並ぶ、イギリス本格ミステリーの大御所。 オックスフォード警察の主任警部モースが主人公のシリーズが有名。 こちらもダルジールシリーズ同様、部下のルイス部長刑事との掛け合いが面白い。 このシリーズ大好きで全て読んでいたけれど、こちらも2002年出版された「悔恨の日」でモースが死んでしまい、シリーズ終了に。誠に残念。 第6位 トマス・ハリス(アメリカ) 「羊たちの沈黙」が映画化され、登場人物のハンニバル・レクターと共に作者も有名人に。 レクターのシリーズとも言えるこれらの作品は、4作全てが映画化されている。 私はシリーズ中「レッド・ドラゴン」が一番好きなのだが、この作品は2度も映画化された。 内容は残虐でエキセントリックだけれど、緻密な人物描写でサイコキラーにさえ感情移入してしまう。 作品数は少ないが、印象は強烈。 第5位 デニス・ルヘイン(アメリカ) 映画化された「ミスティック・リバー」を読んで以来、大ファンに。この小説はとにかく傑作だと思った。 暗いけれど、登場人物の心理なども含めた人物描写は秀逸。 その後パトリック&アンジーという男女二人組の探偵シリーズ全てと、ノンシリーズ作品である「シャッター・アイランド」も含め、昨年までの出版作品はすべて読んだが、今年出された「運命の日」だけは未読。 今回はどうやらミステリーではないようなのだが、書評は皆かなり好評なので、絶対読みたい。でも値段が高い。 第4位 イアン・ランキン(イギリス) エジンバラ警察の警部ジョン・リーバスが主人公のシリーズが有名。 このシリーズは大好き。日本で出版されている作品は全部読んだ。 先に挙げたイギリスの本格ミステリーの主人公の警部たちと違い、リーバスは非常に一匹狼的で、どちらかというとアメリカのミステリーに登場するタイプだが、そこはイギリスの小説なので、やたらと銃をぶっ放したりはしない。 リーバスは骨太だけど、かなり繊細な部分も持ち合わせていて、イアン・ランキンはそういった表現には長けている。 また相棒の女性刑事との微妙な関係も読みどころ。 第3位 トマス・H・クック(アメリカ) 誰か特定の人物を主人公にしたシリーズ作品は無いが、記憶シリーズ4部作というのが有名だ。 初期の作品は2冊ほどしか読んでいないが、その4部作以降の作品は殆ど読んだ。 悲しくやるせない話が多い作家だけれど、ミステリーというより文学として優れていると思う。 もちろん、謎解きとしても面白いが、運命に翻弄される人間の弱さとか悲しさが説得力のある筆致で語られていて、読んでいると胸に迫るものがある。 記憶シリーズ4部作が終了した後、更なる境地に突入しているようだ。 最近の作品にはちょっとマンネリも感じられるが、新作が出るとどうしても読みたくなる作家の一人。 第2位 スコット・トゥロー(アメリカ) 映画「推定無罪」を見てから、原作を読んだのだが物凄く面白くて、それ以来出版された作品は全部読んでいる。 現役の弁護士であり作家でもあるというだけあって、ジャンルは所謂リーガルサスペンスだが、同ジャンルで多くの作品が映画化されているジョン・グリシャムなどより、プロットの緻密さといい人物描写の上手さといい、私は作家としては絶対トゥローの方が優れていると思う。 多作な作家ではないけれど、1作1作がずっしりと読み応えがあり、しかも複雑に進行して行く物語のパズルのピースが最期にぴたりと収まる爽快感もある。 新作は必ず読みたい作家だ。 第1位 ジェームズ・エルロイ(アメリカ) 自らを「アメリカ文学界の狂犬」と称するノワールミステリー界の巨人。 デニス・ルヘイン等、この人に影響された作家は数多い。 10歳の時に母を惨殺され、犯人は未だに捕まっていないという経歴の持ち主で、それが原因で荒れた生活を送り、やがて作家になる。 「母が自分に書かせる」と語っているように、この体験がエルロイに与えた影響は大きい。 映画にもなった「ブラック・ダリア」で注目を浴び、それに続く3作を加えて「暗黒のLA4部作」を発表する。 とにかく超重量級でぐいぐい迫ってくる文体は凄い、の一言。 だからといって只ヘビーなだけじゃない叙情性も併せ持っているところが、この人の更に凄い所。 何しろ登場人物にまともな人間は皆無で、脛に10や20は傷のあるような連中ばかりなのだが、そんな人間がぎりぎりの究極状態で生き、また死んでいく物語は凄まじいほど痛々しく、読み終わった後はぐったり疲れるけど、胸にぐさりと何かを突き刺されたような衝撃がある。 多分、好き嫌いは相当別れると思うけれど、私は正直中毒状態。 私の中では押しも押されぬ第1位。 番外編 女流作家いろいろ 別に故意というわけではなかったのだけれど、いろいろ考えた結果、上位10位はすべて男性作家が占めてしまった。 女性作家の作品も結構読んではいるのだが、10人の中に入れるとなるとはて?と思えてしまう作家が多かった。 というわけで、番外編として下記に紹介します。 P・D・ジェームズとルース・レンデル (イギリス) イギリスミステリー界の大御所の二人。 どちらも刑事を主人公にしてシリーズ作品と、ノンシリーズ作品があり、どちらも高齢だが年齢的な衰えも感じさせず、手堅くコンスタントに作品を発表し続けている。 カトリーヌ・アルレー (フランス) 「悪女書きのアルレー」と呼ばれるフランス・サスペンス界の女王。悪女の心理描写に関しては天下一品。 レンデルと同年代だが、レンデル同様多作の人。 ミネット・ウォルターズ (イギリス) エルロイと同年代のイギリスの作家。1992年に英国推理作家協会最優秀新人賞を受賞して以来、イギリス国内の留まらず、世界的にも注目されるようになった。日本でもファンが多い。 作品はすべてノンシリーズ。 ドロシー・セイヤーズ (イギリス) アガサ・クリスティーと同年代のイギリスミステリー界の巨匠。 どういうわけか日本ではクリスティの方が有名だが、イギリスではP・D・ジェイムズやレンデルも目標とする大作家。 ピーター・ウィムジー卿という貴族が主人公のシリーズが有名。 パトリシア・ハイスミス (アメリカ) ご存知「太陽がいっぱい」の原作「ルプリー」を書いた人。巧みな心理描写には定評がある。 P・D・ジェイムズと同年代だが、既に亡くなっている。 マーガレット・ミラー (アメリカ) ハイスミスと殆ど同年代の作家で、ハード・ボイルドミステリーの草分けでもあるロス・マクドナルドの奥さん。 50年代に質の高いミステリーを次々発表したが、94年に亡くなっている。 と、こんな所が私の好きな海外ミステリーの作家だ。 ミステリーはこれからも読み続けるだろうから、好きな作家も更に増えるだろう。 現に先日初めて読んだマイケル・コナリーなども、こらからもっと読んでみたい作家だ。 今年も、もうそろそろ「このミス」が発売されるので、その中からまた新たな作家に巡りあえるかもしれないのが楽しみだな。
by chiesan2006
| 2008-11-29 23:30
| 本
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