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2009年 02月 17日
飽きたというより、映画や本に関して書いているとやたらと時間が掛かっていやになってしまう時があるので、だったらいっそ違う事についても書いちゃえ、見たいな感じになってきている。 それで、今回も前回に続いて80年代の音楽に関して、特にスティングについて書こうかと思う。 前回書いたように、私は一時期スティングが大好きだった時期がある。スティングの声を始めて聴いた時の事は、今でもはっきり覚えている。 今から30年くらい前、夜の11時頃にラジオで小林克也がやってた英会話の番組があって、合間に音楽を流すのだけど、そこでポリスの「孤独のメッセージ」が流れた。 それを聞いた途端、それまでジャズだフュージョンだハービー・ハンコックだとか言ってたのに、ころっと宗旨替えしてポリスに走った。 いわゆる一目惚れならぬ一耳惚れ?、いや一聴惚れ??。私にとってスティングの声はそれくらい衝撃的だった。 ここでちょっと、当時の日本のAV環境というのがどんな感じだったかという事に触れておくと、まず音楽はラジオの音楽番組で聴き、気に入ったらレコードを買う(とりあえずはシングル、よっぽど気に入ったらLP)か、友達に借りてカセットテープに録音するか、時にはラジオにリクエストしてかけてもらう、くらいが関の山だった。 CDもなければDVDはおろかビデオテープレコーダーなんて物も、まだ全然普及していなかったので、映画は映画館に見に行くか、何ヶ月か後にテレビで放映されるのを待つしかなかった。 でもちょうど80年代に入った頃、例のウォークマンという画期的なオーディオ機器が発明され、また街のあちこちにレンタルレコード店というのが出来始めて、環境がずいぶん変わった。ビデオデッキが徐々に家庭に普及し始めたのもこの頃だけど、ビデオがレンタルされ始めるのはまだちょっと先の話だ。 それから英米ではミュージシャンが盛んにプロモーションビデオというのを作り始め、アメリカでそれを集めたMTVという番組が人気になって、それに伴って日本で「ベスト・ヒット・USA」というテレビ番組の放送が始まったのもこの頃だった。小林克也がナレーションをやってたこの番組、大好きだった。 この番組がはじまったおかげで、洋楽ファンは漸く好きなミュージシャンの歌っている姿を日常的にテレビで見られるようになったのだけど、それだってヒットした曲に限られてたわけだし、ビデオデッキが普及し始めたといってもまだ高価で、どこの家庭にもあるという代物でもなかったのでこの番組が始まったばかりの頃は録画も出来なかった。だから好きなミュージシャンの歌う姿を頭の中にインプットするためにも、この番組は欠かさず見ていた。 というわけで、そこでは当然ポリスの映像も流され、私は毎回うっとりとそれを眺めていた。だってスティングは声だけじゃなく、なにしろ外見もカッコよかったからねえ。 その頃流れたポリスの映像の中で、今でも良く覚えているのは、「Don't Stand So Close To Me」という、スティングが女子高の先生に扮しているビデオ。 スティングがミュージシャンになる前は小学校の先生をしていたというのはかなり有名な話で、それがこの映像とダブったのと、こんなにカッコ良い先生じゃいくら側に来ないで、なんて言ったって無理無理、と思いながら見ていたのを思い出す。 それじゃあ、それ以前には一体どうやってスティングの御尊顔を拝していたかといったら、レコードのジャケットとか、中に入ってるクレジットに載ってる写真とか、あとは音楽雑誌に掲載されてる写真を見るくらいなもんだった。 私は今も昔も雑誌が苦手なので、その当時もたとえポリスが載っていても雑誌は買わないで写真を見て記事を拾い読みして終わりだったんだけど、中村とうようさんという怖いおじさんが編集長をやってる「ニューミュージックマガジン」(ニューミュージックといっても、その頃台頭しはじめたフォークが軟弱化したような歌の事ではありません)という洋楽雑誌だけは、かなり長い間買って読んでいた。 この雑誌、ロックに限らずとにかく取り上げる洋楽の範囲が広くて、レゲエに関する事なんかもこの雑誌でずいぶん覚えた。 ポリスは最初の頃ホワイトレゲエと言われていたけど、そもそもレゲエなる音楽がどんな音楽なのかも、その頃は知らなかったんだから。 この雑誌を参考に、殆ど毎日のようにレンタルレコード店に通ったもんだった、あの頃は。 ポリスはヒットした曲がレゲエをヨーロッパ風にアレンジした感じとか、バラード風な曲が多かったので、クールなグループというイメージが強いかもしれないけど、アルバムを全曲聞くとかなりヘビーな曲も多くて、相当尖がったロックバンドだったと思う。 そういう意味では、ヒットした曲だけでポリスを知っている人たちがイメージしたグループとはちょっと違うんじゃないかな。よくわからないけど。 因みに我が家にはいまだに最後のアルバム以外のポリスのLPが4枚ある。最後のアルバムの頃にはちょっとマイブームも下火になったようで、借りてダビングしたカセットはあるものの、アルバムはない。 でも今思い起こしてみると、とにかくアルバムはせっせと聴いたけど、私がポリスに関して知っている事は案外少なくて、まず成り立ちは、別のバンドでプレーしていたスティングをスチュワートが誘って新たなグループを結成し、レゲエのリズムを取り入れたファーストアルバムを作ったという事と、その後ライブが話題になって人気に火がつき「孤独のメッセージ」が大ヒットして世界的にも注目されるようになったという事と、さっきも書いたようにスティングが学校の先生をやっていたという事くらいかな。 最近はYou Tubeに、その頃のポリスのライブのDVDが細切れになってたくさん投稿されているので、そこにアクセスするとドライブしまくりシャウトしまくる若い若いスティングが見られる。全く便利な世の中になったもんだ。(例えばこちら) で、今回ネットでいろいろ読んでみたら、ポリスに入る前にスティングがいたのはジャズやフュージョンを演奏するバンドなのだが、にもかかわらずポリスは最初の頃はパンクバンドとして売り出したんだそうだ。その期間は短かったようだけど、でも最初の頃のライブ映像をみると、恐ろしくテクニックのあるパンクバンドという感じがしなくもない。 その頃クロスオーヴァーなんて言葉が流行ったが、ポリスの音楽はギター、ベース、ドラム、ヴォーカルというシンプルなスタイルのロックをベースにしているものの、実に様々な音楽の形式を取り込んだ、正にクロスオーヴァーな世界を展開している。 やがてポリスはスティングとスチュアートの不仲説が取り沙汰されるようになり、アルバムを5枚作った後、解散してしまった。 でも、不仲でありながら、それ程長い期間とはいえない間に、驚くほどクオリティーの高いアルバムを5枚も世に送ったのは、とにかく凄いの一言だ。 なにしろ3人とも天才的だったからねえ。特にスティングとスチュワートは感性も鋭そうだったけど、性格も尖がっていそうだった。 私が返す返すも残念に思うのは、ポリスは何回か来日したのにコンサートには一回も行かなかった事。 その頃私の周りにはロックの好きな友達が全然いなくて、どちらかというとポップス(アバみたいなの)とかニューミュージック(これがさっき言ったフォークが軟弱になったみたいな歌)が好きな子ばっかり。 私はなにしろオフコースも知らなかったくらい(余談だけど、その後、小田和正をはじめて聴いた時にはなんてなよなよした音楽なんだろうと思い、それ以来いまだに好きになれない)で全然趣味が合わなかった。 仕方がないからポール・ヤングのコンサートには一人で行ってみたけど、ロックのコンサートに一人で行くのはなんとも虚しいん感じがするものだった。 それ以外ではユーリズミックスのコンサートに一緒に行ってもいいという子をやっと一人見つけて(その子も別に好きだったわけじゃないのに付き合ってくれた。その彼女が私にブログやったらと薦めてくれた人。彼女もこちらとこちらでブログをやっているので、よかったら訪問してあげてください)行っただけだった。 ところでポリスは2007年に再結成され、その後世界中をツアーして来日もしたそうだが、その頃の私は音楽情報には全くアクセスしていなかったので、その情報はこの記事を書くためにネットをあちこち見て回って初めて知った。 でも、例え知っていたとしても、おじさんになったポリスのコンサートを見たいと思ったかどうかは、ちょっとわからない。 解散した後のスティングが独自の道を歩み続け、現在まで高いモチベーションを保って音楽活動を続けている事は、洋楽ファンならずとも知っている人は多いだろう。 私は独立してからのスティングも3枚目のアルバムくらいまでは追いかけていた。 でも足掛け10年くらい追いかけていると、どんなアーティストでもちょっと飽きる。 それになんといっても、その頃「ベストヒットUSA」が終わってしまったのが大きかった。 その頃は「ニューミュージックマガジン」も読むのをやめてしまっていたので、曲の情報はもっぱらあの番組に頼っていたから。 とにかくあの番組が終わってしまってからは洋楽もあまり聞かなくなってしまい、その後は取り留めもなくいろいろな音楽を聴きかじって、とうとう最近では全く聴かなくなっていた。 ところが前回書いたようにGyaoでスティーヴ・ペリーを聴いてから、急にまた音楽が聴きたくなり、勢いでヨドバシカメラに行ってipodを買い込み、その帰りにTSUTAYAに寄って、ジャーニーのアルバム3枚とポリスのアルバム5枚全部を借りて、とっととipodに取り込んで今それを聴きながらこれを書いている。 考えてみると、私があまり音楽を聴かなくなった大きな理由に、何を聴いても新鮮味がなくなったという事がある。 それは私が年を取ったせいもあるだろうけど、最近の音楽はどれを聴いても以前どこかで聴いた事がある感じが付きまとうのは否めない。 70年代の後半から80年代にかけては世界の音楽シーンはまるで実験場みたいにいろんな音楽が乱立して、聞いてると飽きる事がなかったけれど、今は音楽の形式が出尽くしたんじゃないんだろうか。 それに音楽のスタイルとしては比較的新しいヒップホップは、いくら聴いても良いと思えないのに、最近は世界でも日本でも男性はこのスタイルのアーティストが凄く増えた。 女性は女性で、マーティー・フリードマンが嫌いだという、いわゆる叫ぶ女性ヴォーカリスト、熱唱タイプのアーティストが幅を利かせていて、こちらもあんまりバラエティがない。声量があって、音をはずさなければいいってもんでもないと思うけど。 というわけで、最近日本では演歌が復活しているらしい。それはそれで、なんだかなあ、という気もしますが。 今回ジャーニーとポリスを集中的に聴いてみて思ったのは、良い音楽は時を経ても新鮮さを失わないという事だ。 ジャーニーには些かノスタルジックな感情を刺激されはしたものの、ポリスに関しては30年近く前の曲とは思えないほどの斬新さや先鋭性をいまだに強く感じる。 ポリスは結成当時、3年以内にビートルズの記録をすべて破ると豪語していたそうだけれど、記録はともかく音楽性や芸術性では完全にビートルズを越えていると思うし、長い時を経た後でも尚ここまで新鮮に聞こえるという事は、普遍性をも獲得したということだろう。 ビートルズも登場した時は、音楽性だけでなく、そのファッションから髪形まで全く新しいスタイルの、先進的なグループだったはずだが、いまや全くポピュラーな存在となった。(因みに私はビートルズの音楽はリアルタイムで聴いていたけど、その時々にヒットした曲以外にはそれほど興味はなかった。私の周りの子たちも、ビートルズが大好きと言っていた子はあまり記憶にない。むしろ男の子はその頃台頭してきたハード・ロックが好きな子が多かったし、ビートルズだったらサンタナの方が人気があった) ポリスのこの尖がった音楽がビートルズほどのポピュラリティーを獲得できるとは思えないけれど、その後のスティングの曲が多くの映画音楽に使われている所を見るにつけ、少なくともスティングだけはポピュラーな存在になった事は疑いようがない。 でもスティングの凄いところは、ポピュラーでありながらもその芸術性を失う事なく、30年以上にも亘って音楽に対して高いモチベーションを保ち続けている点。 スティングはソロになってからぐっと大人の音楽をつくるアーティストになったけど、ポリスの時代にはその後の音楽性を垣間見せるような演奏もあるものの、ハイトーンのしゃがれ声でシャウトしまくる曲や、あとの二人との緊張感あふれるセッションというポリスの時代にしか聞けない曲というのも多々あって、このような洗練と先鋭性がないまぜになったような演奏をこの世に送りだしたというポリスというグループは、その当時の音楽シーンだけでなくその後の音楽シーンにとって、何よりファンにとって、とてつもなく貴重な存在であったことは間違いないだろう。 というわけで、せっかくipodを買ったので、今度はスティングのソロアルバムを買うか借りるかして、聴いてみよう。 なんかしばらくはこの路線に嵌りそうだ。
by chiesan2006
| 2009-02-17 17:52
| 音楽
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