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2009年 11月 06日
どうやらネットでこのような噂が広まって、あちこちの会場で同じ現象が起きているらしい。 でもこの映画、あまりの素晴らしさに、見終わった後思わず拍手したくなるのだ。 一緒に行った友達も「もう何も言えない」と大感激していたし、仕事帰りに見に行った妹も絶賛していた。 ネットのレビューでは、マイケルのダンスパフォーマンスをじっくり見たのは初めてという20代の女性が、鳥肌が立つほど感激したと書いていた。 その年代の人たちにとって、マイケル・ジャクソンはエンターテナーとしてより、繰り返される整形や、奇行といったワイドショーで取り上げらる話の印象の方が強くて、肝心の歌やダンスを目にする機会はあまりなかったのかもしれない。 でも70年代、80年代にマイケルの歌やダンスを見ていて、そのエンターテナーとしての能力の高さは織り込み済みの人間にとっても、この映画でのマイケルのパフォーマンスは衝撃的だった。 なぜなら最近のマイケルはやはり奇行や整形、あるいは裁判の話が先立っていたため、それに影響されてマイケルはエンターテナーとしては過去の人といった思い込みが出来てしまい、何故いまだに熱狂的なファンがいるのかが不思議だったからだ。 でも一度でもマイケルの舞台を見た人が皆虜になった理由が、この映画を見てよくわかった。 さらにこの映画で驚いたのは、今まで見る事が出来なかった陰の部分でのマイケルの人間性で、その点にとても胸を打たれた。 これだけのパフォーマンスを繰り広げる人としては当然の事なのかもしれないが、なにしろマイケルは非常に感性が鋭く、その上に完璧主義者なのだ。 あるスタッフが言っているのだが、それはポップスターには珍しい事なのだそうだ。 それにとてもクレバーだし、ある意味ではとてもクールだ。 自分が表現しようとしている世界を、頭の中に明確に構築しているだけでなく、ファンが何を求めているのかと言った事も、誰よりも把握しており、映画の中では、ファンのために全力で舞台を務めようする真摯さがダイレクトに伝わってくる。 クールといってもそれは冷たいという意味ではなく、舞台の全容を客観的に捉えられると言う意味であって、スタッフに対する態度は常に穏やかで優しい。 細い体で声も静かだが、非常に強いカリスマ性があり、マイケルが皆を愛してると言ったら、ほんとうにそうだと信じられる。 でも、死亡時の報道から考えると、この時の体調は相当悪かったのではないかと思われる。 この陰で大量の薬を服用していたのかと思うと、なんだか胸が痛んだ。 リハーサルの様子は和やかな中にも緊張感があり、体力的にもきつそうに見え、体調が万全な人にとっても重労働だろう。 動画サイトを見ると、12、3歳の時既にムーン・ウォークやロボットダンスを踊っているのだから、マイケルにとって踊る事は息をする事や食事をする事と同じくらい、とても自然に身についている事なのかもしれないが、そうは言っても50歳の人間が20代、30代の人間と共にステージを務めるのは、見ているだけでも大変そうだ。 この映画では常にサングラスをはずさず、他のスタッフがTシャツ1枚なのに、いつも2枚、時には3枚も着込んで踊っている。 マイケルの元の主治医がテレビで発言しているように、肌が白くなったのは病気のせいで、そのため光に弱くサングラスがはずせないようだし、その他にも甲状腺などの合併症が出る場合もあるらしい。 ロンドン公演が決まった直後、マイケルは実はロンドン公演をやりたくなかったが、多額の借金返済のため止む無く踏み切ったといった報道が成された。 公演が近づくにつれ、マイケルが準備不足なのでは、といって憶測も飛び交っていた。が、そんな憶測はこの映画で見事に払拭された事だろう。 なんだかマイケルは、この公演に命を賭けてしまったんじゃないかと思える。 現在の自分の体調では乗り切れないかもしれないといった不安と戦いつつ、それでもキング・オブ・ポップスと言われた人間のプライドに賭けて絶対に手を抜かない。 その気概だけがマイケルを動かし、そしてある日突然ぽっきり折れてしまったんではないだろうか。 死んでしまった事で、俄かにマイケルに対する興味が高まり、おかげで映画が大ヒットして、マニア以外の人々にもその素晴らしさが理解されはじめたのは、なんだか皮肉な現象だ。 マイケルが元気に公演を成功させてしまったら、相変わらず一部の熱狂的なファンのためだけのマイケルに留まってしまって、公演の後にたとえこの映画が公開されても今回ほどヒットせず、一般人にとっては相変わらず奇妙な人と写り続けたかもしれない。 マイケルの外見の変化があまりにも激しく、パフォーマンスよりその事に人々の注目が集まってしまい、奇人のレッテルを貼られてしまた事はマイケルにとってはつくづく不幸な事だった。 死んだ後にその人の真価が再評価されると言う事は間々あるが、これほどの才能を持ちながらたった51歳でその生涯を閉じてしまい、その後さらに多くの人々の心を動かしたマイケル・ジャクソン。映画の最後でその事を思ったら、なんだかとても切なかった。
by chiesan2006
| 2009-11-06 00:09
| 映画
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