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2010年 03月 17日
先月はオリンピックばっかり見ていて、その後フィギュアスケートの情報を読んだりしていて、すっかり映画の記事を書くのをさぼってしまってすみません。
また早稲田松竹で見た2本立てです。(上映期間は先月の中頃) 今回は、「ロックにまつわる本当にあった話」、みたいなテーマの2本でした。 「パイレーツ・ロック」 そこで登場したのが、法律の及ばない公海上に停泊した船から電波を飛ばして放送する海賊ラジオ局。 そこから24時間、DJたちがロックを流し続け、イギリス国民の半数以上がこの放送に熱中していたそうだ。 そんな話は初めて知ったし、かなり意外な話だったので驚いた。 だって、ビートルズが日本にやってきたのがその66年。その頃にはビートルズはすでに世界を席巻するモンスターバンドになっていて確かエリザベス女王に勲章をもらったりしていたのに(しらべたらそれは65年の事だった)、そのイギリスがそんな状況だったなんて。 要するにビートルズやストーンズが世界的に有名になったのも、これらのラジオ局があったればこそ。 ところが政府はそんなラジオ局は風紀を乱すという理由から、なんとか取り締まろうと躍起になる。 一方で叙勲しておきながら、一方では取り締まろうとするこの矛盾。 でも、革新的な面と保守的な面を併せ持つイギリスらしいと言えばらしいが。 ところでこの映画、バックに60年代にヒットしたブリティッシュロックが流れ続けるのだけれど、私がよく洋楽を聞いていた頃と時期がずれているせいか、どうも私にはなじみのない曲が多くかった。 この映画は、それらの曲にノスタルジーを感じられるかどうかが評価の分かれ目になると思うのだか、その点残念ながら私は今ひとつ楽しめなかった。 それに、ただひたすらバックにロックが流れるというメリハリのない演出のせいで、音楽が却ってうるさく感じられてしまった。 それにこの映画、とりあえず主人公がいてその青年の成長の物語となってはいるものの、それよりむしろそれ以外の個性豊かなDJたちが繰り広げる群像劇といったほうがよく、登場人物それぞれにまつわるエピソードが次々と描かれていくのだが、それぞれのエピソードにつながりがないので、盛り上がりに欠ける上、長尺なところも気になった。 それと並行して、何が何でも局を潰そうとする大臣との駆け引きが描かれるのだが、そのあたりの演出も少しあざとい気がしたし、終盤にちょっとびっくりな展開になるのだが、そこから導かれる結論もあまりにもお約束すぎてなんだか深みがなかった。 監督のリチャード・カーティスという人は、この作品が2本目の監督作なのだが、それ以前には「ミスター・ビーン」「ノッティングヒルの恋人」「ブリジット・ジョーンズの日記」などのヒット作の脚本を手がけた人。 それを読んだ時、そうかやっぱりと思ってしまった。 だって「ミスター・ビーン」のユーモアは苦手だったし、「ノッティングヒルの恋人」はテレビでやっていたのを30分で回してしまったし、「ブリジット・ジョーンズの日記」は内容を読んだだけで敬遠してしまった。 要するに、この監督とはあんまり相性が良くないんだろう。そういうのってあるからなあ。 でも、フィリップ・シーモア・ホフマン、リス・エヴァンス、ニック・フロストなどDJを演じる出演者は皆個性は揃いで、口調もFENから流れてくるDJを彷彿とさせ、DJを研究しつくして演じている所は流石だったし、ワンマンな大臣を演じているケネス・ブラナーの、偉そうな演技も、いつにない感じで面白かった。 くどいようだけれど、もう少し演出にメリハリがあったら、もう少し評価できたかもしれないのに。 「アンヴィル/夢を諦めきれない男たち」 アンヴィルという、カナダで30年以上活動しているへヴィメタバンドを、2年間に亘って追い続けたドキュメンタリー。 前回の可愛い女の子たちの画像に比べ、今回のこのおじさん二人組みの画像のなんとむさい事! でも、万が一このポスターを目にして、そのむささに引いちゃってこの映画を見なかったあなた。 もし、近くでまだこの映画を上映していたら、見に行った方が良い。 上映されている映画館がない人は、すでにDVDがレンタルされているから、借りて見たほうがよい。 この映画、絶対お薦めです。 なにしろ「パイレーツ・ロック」をやっている間中、たいしておかしくもないシーンで一人で笑い続け、うるさくて閉口した隣の席の女の子が、この映画の後半には息を潜めたようにじーっとスクリーンに見入っていたくらいだから。 私はこの映画、Yahoo映画のレビュー採点コーナーでいつも上位に入っているのが気になって、それぞれのレビューを読んだところかなり好感触だったので、早稲田松竹で上映されるのを知って、早速見に行った。 とはいっても、正直見る直前まで半信半疑だったけど。 なにしろ苦手なへヴィメタバンドのドキュメンタリーだし、ましてこのポスターだし。 でも、へヴィメタを演奏するシーンはそれほど多くないので、苦手な人でも大丈夫。 このところ、「ヤング@ハート」「シャイン・ア・ライヴ」「This is it」と音楽系のドキュメンタリーを良く見るが、そのどれもはずれがないのには驚かされる。 この映画も例外でなく、いや、それらを凌ぐほどの面白さで、後半になったら不覚にも目頭が熱くなってしまった。 この「アンヴィル」と言うバンド、80年代にはそこそこ売れていた、どころか、そのアグレッシブな演奏スタイルや超絶技巧のギターテクニックなどが、後に売れたバンドにもかなり影響を与えたらしい。 それがアルバムを3枚出したあたりから、さっぱり売れなくなってしまったそうだ。 なぜかといったら、要するにウルトラ級に世渡り下手だったみたいなんだよねえ、この人たち。 たぶん、ロックは反体制的だとか言ったって、売れてたバンドにはブレーンがいてそれなりに売れる秘訣を伝授され、それに則って活動していたから売れたんだと思うのだけれど、この人たちはどうやらそんな風に上手く立ち回れなかったようなのだ。 要するにヘヴィメタ版の「レスラー」みたいな話なのだが、なにしろ実話なんだから「レスラー」より重みがある。(「レスラー」も大好きな映画だけど) 映画ではグループの中で現在も活動を続けている、ボーカルのリップスとドラムのロブにスポットを当てて紹介しているのだが、なにしろバンドの収入だけでは生活出来ず、非正規の建設業や運送業などで生計を立てている。 そんな状況にも関わらずこの二人、アンヴィルとしてロックスターに返り咲く事を、30年間も諦め切れないでいるのだ。(これフィクションじゃないです。ドキュメンタリーですから) そんな二人に振って沸いたようにヨーロッパツアーの話が持ち上がる。 ところが話を持ちかけて来たのは、アンヴィルに対する情熱だけは人一倍だけれど、殆ど素人同然の女性プロモーター。 おかげでツアーはギャラ未払いや、数千人規模の会場に数十人の入りといった悲惨な結果に。(これコメディじゃないです。ドキュメンタリーですから) 二人とも、見ての通りおそろしく灰汁が強いが、なにしろ不器用で一本気。時々大喧嘩もするけど、結局お互いを必要としているのだ。 それを大人気ないと言ってしまえばそれまでだけれど、二人の家族はそんな二人を見限る事もなく、陰で支え続ける。 私は二人の家族へのインタビューにちょっとウルっと来た。 やっぱりそれは本人たちの人柄(ひたむきで悪意がない)のせいだろうし、見ていてもそれが感じられるんだな、この映画。 監督のサーシャ・ガバシという人はトム・ハンクス主演の「ターミナル」の脚本を手がけた人で、80年代にロディーとしてアンヴィルのツアーに同行した経験があるそうだ。 それから20年以上たった後、いまだにアンヴィルがスターを夢見て活動していることを知り、胸を打たれてドキュメンタリーを作ることを思いついたのだという。 映画は84年、日本で行われた「スーパーロック84」という当時人気のへヴィメタ5バンドが寄り集った夢の日本ツアーの様子から始まり(この時来日したバンドでビッグにならなかったのはアンヴィルだけなんだそうだ)、数年前に行われた日本のコンサートで終わる。 果たして、日本公演にはお客は入ったのか・・・・・。 それは見てのお楽しみ。 応援します、アンヴィル。
by chiesan2006
| 2010-03-17 23:04
| 映画
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