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2011年 02月 07日
以来私は、自他共に認めるテレビっ子と成り果て、少なからぬ影響をテレビから受け、それによってきっと、30代になってからテレビと接した両親とは違う何かが培われた事は間違いないだろう。 インターネットが爆発的に普及した90年代中頃。 その頃小学生だった子供たちが成長したのが、今回のこの映画の登場人物たちの世代だが、彼らの中に、40代の後半になってからインターネットに接した私などとは違った何かが培われている事もまた否定できない事実だろう。 そんなネットの世界でここ数年盛んに話題になっていて、経済番組などでも取り上げられているのが、会員同士のコミュニケーションを中心にしたSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)といわれるサービスで、この映画で取り上げられている「Facebook」は実に全世界に5億人の会員を持つ、世界最大のSNSだそうだ。 とは言うものの、「Facdbook」はおろか最近はやりの「Twitter」でさえ使ったことがない私は、これらのサービスが何故こんなにも広がりをみせるのか、いまひとつ良く判らないのだが。 この映画、冒頭でいきなり、きっと字幕ライターが泣いただろうと思えるような、早口でまくしたてる一組のカップルが映し出される。 二人はどうやらデート中らしい。 が、あまりの早口ゆえ字幕を追うのが精一杯で、挙句に把握出来たのは、ハーバード大学生である彼氏が、ボストン大学生の彼女に愛想を尽かされ、別れを宣告されてしまったという事くらい。 この男子学生こそが、後に市場価値150億ドルともいわれるSNS「フェイスブック」の創始者となるマーク・ザッカーバーグだ。 このザッカーバーグを演じたのは、以前「イカとクジラ」で内気なお兄さん役を演じていたジェシー・アイゼンバーグという若手の俳優。 今回の映画で頭が良くて饒舌なくせに、実は人とのコミュニケーションが苦手というオタッキーな主人公を熱演して、見事アカデミーにノミネートされた。 以下あらすじ(ネタばれあり) ハーバード大学の学生であるマーク・ザッカーバーグは、ガールフレンドに振られた腹いせに、学内のコンピューターをハッキングして女子学生のデータを盗み、その画像を二人並べてどちらがよりセクシーかを投票するゲームを作ってネットに公開。すると短時間に驚くべきアクセス数を記録した。 以前から学内にコミュニティーサイトを作ろうと計画していたウィンクルボス兄弟は、マークの実力を知って是非自分たちの計画に力を貸して欲しいと持ちかけてくる。 名門出身の兄弟は、学内のファイナルクラブという特権的な組織に属しており、それは学内の男子にとって一種のステータスになっているが、そのクラブから入会の勧誘を受けたことのないマークは、そのことにちょっとしたコンプレックスを持っていた。 兄弟の誘いにはっきりした返事をしないまま、マークは友達のエドゥアルドと共に、thefacebook.comという独自のコミュニティーサイトを立ち上げる。 はじめはハーバードの学内専用だったこのサイトは、時を経ずしてアイビーリーグ全体にまで広がってしまう。 折りしもthefacebook.comの存在を知った音楽配信サイトナップスターの創始者ショーン・パーカーは、thefacebook.comにシリコンバレーから巨額の投資を呼び込むことに成功。facebookと名を変えたマークのソーシャルネットワークサービスは、あっという間に世界中に広がっていった。 それを知ったウィンクルボス兄弟は、これは自分たちのアイデアの登用であるとの訴えを起こす。 さらに、地道にスポンサー探しをしていたエドゥアルドは、ショーンの存在を知って激しくマークと対立し、こちらも裁判沙汰になってしまうのだった。 あれよあれよという間に巨万の富と名声を手にしたマークだったが、その心の内は・・・・・。 映画のラストは、元彼女エリカの画像をマークがPCで繰り返し見続けるシーンで終わっている。 当然の事ながら、このシーンは巨万の富を得ながらも満たされないマークの内面を表現していると思われる。 シナリオライターのアーロン・ソーキンは、このシナリオを書くにあたってフェイスブックの歴史に関して徹底的な調査を行い、裁判記録や報道記事など多くの資料に眼を通したと述べているが、肝心のマーク・ザッカーバーグへのインタビューは叶わなかったそうだ。 本人がこの映画を見たかどうかはわからないが、このように描かれた自分を見たとしたら、果たしてどう思っただろうか。 この映画、現在世の中で起きている最先端の出来事を取り上げていて、台詞にも多くのIT関連用語が使われているが、描かれている内容はそれこそシェイクスピアだって書いているような、人間の名誉欲や金銭欲、愛と嫉妬、友情や裏切り、そういった普遍的で古典的な事柄についてであって、だからこそ早口でまくし立てられるIT用語が理解出来なくても、多くの人々の耳目を集める事になったのだろう。 でも考えてみれば、IT関連のベンチャーを立ち上げた若者が、あっという間に億万長者になるという現象事態、今の時代、ましてアメリカではそれほど珍しくない。 マークは確かに先見の明があって能力もあったかもしれないが、なんといっても起業したのがアメリカであり、すぐにショーンのようなプロデュース力のある人間の目に留まって巨額の投資を呼び込めたというのが、マークが成功した大きな要因なのは否定しようがない。 日本でもmixiなどのSNSが大体同じくらいの時期にサービスを開始しているし、韓国のサイワールドに至ってはさらにその数年前からサービスを開始しているらしいのだが、やはりアジア発のITベンチャーではアメリカ発のそれに比べて局地的になってしまうのはなんとも悔しい。 因みに2010年にアメリカのフォーブス誌が発表した「世界で最も若い10人の億万長者」という長者番付でマーク・ザッカーバーグは栄えある第1位に選ばれたそうだが、第7位には日本のSNS「Gree」の創業者である田中良和氏が選ばれている。 資産総額はザッカーバーグ氏の3分の1位だけれど、裸一貫で起業してベスト10入りしたのはこの二人だけだそうで、田中氏がこの業界では圧倒的優位性を保っているアメリカ相手に、ここまで健闘してくれたのはなんだか喜ばしい。 ところで最近の若者は携帯に数百人のメルアドを保存しているのは当たり前で、絶えず誰かとメールしていないと落ち着かないという。それに加え最近はTwitterやfacebookを使っている人も急増しているようで、これではまるでコミュニケーションの薄利多売だ。 なぜそれほどまでに多くのコミュニケーションを取る必要があるのだろうと思っていたら、朝のワイドショーでどこかの大学の先生がそのことに関して、新興国の台頭で社会の競争が激化し誰もが不安を抱いている昨今、人々は今まで以上に人とのつながりを欲している、みたいの事を言っていた。 でも、なんだかんだ言ってもユニクロの服を何年間も大事に着る人はいないんじゃないのかな。 私は元々人とコミュニケーションを取るのがあまり得意でなく、以前友達にmixiに紹介すると言われた時にもあまり積極的になれず、さっきも書いたように未だにSNSはおろかTwitterも使ったことがないのだけれど、大体、実生活で上手くコミュニケーションが取れない人間が、ネットの世界でコミュニケーション上手になれるのだろうか? 私はそうは思えないのだけれど、その辺を勘違いしてしまうと、秋葉原の事件の犯人のような事になってしまうのではないだろうか。 それに、これらのツールは短時間で広く情報を伝達するには確かに便利だけれど、何かの意図を持って流された情報もあっというまに広がってしまう怖さがある。 現在エジプトで起こっていることも、いろいろな立場の人間たちが様々な思惑で動いているようなのだが、それらの情報もこれらのツールを使って流されているらしい。 また逆に、今回の暴動ではSNSはプロバイダを押さえられると、いとも簡単に機能不全に陥ってしまうことも露呈した。 確かにSNSは便利なツールだろうけど、使い方によっては両刃の剣になり得るという事を、常に頭の片隅に置いておく必要がありそうだ。 ところで、今回の映画には、本物のビル・ゲイツが学生たちを前に講演するシーンがあるのだが、後で学生の一人が「今日講演してた人誰?」と友達に聞くのだ。 IT業界の世代交代を象徴するようなシーンだが、これからはビル・ゲイツを知らない若者が、この業界を牛耳っていく事になるのだろう。 先日テレビ出演していた孫正義が、30年後には情報の伝達速度も情報容量も、現在の10万倍くらいになるとスティーブ・ジョブスが言ってるんですよと嬉しそうに語っていた。 そうなったら一体どんな社会が実現するのか想像もつかないが、少なくとも人間の脳のキャパシティーが10万倍になることはないだろう。よくあるSF映画みたいに人間が機械に牛耳られるような社会にだけはなって欲しくないものだ。 尤も、私はその頃まで生きてないと思うからどうでもいいけど・・。 ※下記の広告はExciteの営業活動の一環として掲載されるもので、主催者が載せているものではありません
by chiesan2006
| 2011-02-07 03:08
| 映画
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