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2012年 05月 26日
![]() フィンランドのアキ・カウリスマキ監督がフランスのル・アーブルを舞台に撮った映画で、カウリスマキのミューズであるカティ・オウティネンが今回も主人公の妻役で出演している。 カウリスマキの映画といったらなんと行っても無表情なのにとぼけた行動で観客をくすっと笑わせる主人公が特徴的だけれど、今回の主人公である靴磨きのマルセルは稼ぎが悪いのはいつもの主人公同様だけれど、それ以外は極めて普通の心優しいおじさんだ。 それでは無表情な人は誰もいないのかといったら、今回は脇役というよりその他大勢に近いような近所の住人たちが、無表情にカメラを見つめる。 やっぱりカウリスマキはカウリスマキなのだ。 それに、妙に奥行きのない室内空間に二人の人物が相対しているというカウリスマキ独特の画面構成は、本作でも随所にみられる。 物語は、アフリカからコンテナで密入国した少年を、靴磨きのおじさんが匿ってイギリスに逃がすという内容だが、コンテナに隠れている密入国者たちの様子も、イギリスのマイケル・ウィンターボトム監督のような切迫した表現とならす、どこかのんびりした感じなのがいかにもカウリスマキらしい。 その反面、映画の舞台となる靴磨きのマルセルの住まいのロケ地に、古いバラック住宅が立ち並ぶいかにもうらぶれた界隈を使っている点などは妙にシリアスだ。 物語は、この少年イドリッサとのエピソードに、マルセルの妻アルレッティの病気が絡んで展開する。 アルレッティは医者から余命いくばくもないと宣告されるが、マルセルにはその事を隠して入院する。 そんなこととは露知らず、少年のために奔走するマルセル。 貧しいながらも心優しいマルセルは意外と人望があり、少年に対する人々の同情などもあってか、近所の住民は皆マルセルに協力する。 マルセルは少年のイギリスへの入国資金を稼ぐため、引退したおじさんロック歌手のコンサートを計画する。 このおじさん、背はとっても低いのにめっぽうセクシーな声の持ち主。そんなこんなで、コンサートは大成功。 このコンサートの醸し出す不思議空間が、これまためっぽうカウリスマキ的。 ところで、これは昨年みたフランス映画「君を思って海を行く」でも描かれていたが、実はフランスでは不法入国者の取り締まりはかなり厳しい。 本人のみならず匿ったフランス人も罪に問われるらしく、マルセルは隣人の密告によって窮地に追い込まれる。 そのマルセルを最後の最後に救ってくれたのが、ずっとマルセルをマークしていたモネ警部だった。 どうやらマルセルの人柄に感化されたらしい。 この警部を演じているおじさん、どこかで見た覚えがあると思ったら、「画家と庭師とカンパーニュ」という映画で猛烈に良く喋る庭師の役を演じていた人だった。 今回はその役とは対極の、渋い寡黙な警部役。役者ってほんとに化けるよねえ! イドリッサを無事ロンドンに送り出したマルセルだったが・・・・。そしてラストは、やっぱりカウリスマキだった。 それにしてもヨーロッパに逃れてくる難民はなぜ皆ロンドンを目指すのだろうと思って調べてみたら、イギリスはフランスと違って国境線さえ突破してしまえば労働許可証を持たなくても不法就労者の労働市場が十分に大きいために就労可能であり、就労すれば社会保障番号が与えられて無料の医療給付も受給でき、また、こうした情報が移民仲間では共有されているからだそうだ。 そういわれてみればイギリス映画の「この自由な世界で」では、主人公のシングルマザーが不法就労者に仕事を斡旋していたっけ。 そこら辺に事情はこちらに、眼が痛くなるほど詳しく書かれている。 フランス人が政府の政策をどれくらい支持しているかはわからないけれど、この映画の人々のような寛大さを示す余裕は、今のフランス人にはないのかもしれない。 それから、前回の記事に2011年のカンヌ映画祭では、「アーティスト」で活躍したアギーがパルムドッグ賞を受賞したと書いたけれど同じ年に、この映画のマルセルの飼い犬ライカもパルムドッグ審査員特別賞というのを受賞している。 このような賞があるのはアギーの受賞のニュースで初めて知ったが、実は2001年から毎年選ばれているのだそうだ。 ふーん、だったら私は2004年のアルゼンチン映画「ボンボン」に主演したドゴ・アルヘンティーノという珍しい犬種のボンボンにも、是非賞をあげて欲しかったなあ。この犬、アギーやライカみたいな可愛い系とは一線を画すブサ可愛さで凄く面白かったのに。 尤も、映画自体が出品されていなければ無理なわけですが・・・。 下の画像は3匹の写真。 左から、アギー、ライカ、ボンボン。 きゃーっ、みんな超かわいい!!!!!! ![]() ![]() ![]() ※下記の広告はExciteの営業活動の一環として掲載されるもので、主催者が載せているものではありません ■
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by chiesan2006
| 2012-05-26 01:13
| 映画
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