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2012年 06月 05日
ウディ・アレンの映画を観たのは、35年くらい前にアカデミー作品賞を4部門受賞して話題になった、「アニー・ホール」が最初だった。 この映画、あまりにも内容がニューヨークに密着しすぎていて、そのドメスティックさ故に、ニューヨーカー以外、特に日本人には理解し難いと言われたものだったが、アメリカ特有のドタバタコメディとは違った洒落た感覚があり(私はこのドタバタコメディというのが高校生くらいの時から苦手だった)、噂と違った普遍性もあり、当時まだ20代前半だった私が見ても案外面白く、それ以来ウディ・アレンの映画をせっせと観るようになって現在まで大体35本くらい、間違いなく一番多くの作品を観ている監督となった。 ウディ監督の映画は時々時代が遡ったりすることはあるけれど、その殆どの舞台が都会で、登場人物は男女共に白人であるという特徴がある。 ウディ・アレンに人種的偏見があるかどうかは良く知らないのだけれど、奥さんが東洋人であることから推して、少なくともアジア人に対する偏見はなさそうではある。 「アニー・ホール」以降は大体年に1本くらいの割合でコンスタントに映画を撮り続けているウディ監督だけれど、私的にはやっぱりこの「アニー・ホール」から後の10年間くらい頃の作品が一番面白いと思えるし、またこの監督の作品の原形はこの頃に出来上がったといって良いのではないかとも思う。 ウディ監督の映画には大きく分けて3つのパターンがある。 その1 時代はともかく、都会に住む男女によるシニカルであると同時にどこかホロっとさせるところもあるコメディ。 その2 やっぱり都会の男女によるシリアスドラマ。(時には殺人などにも発展する) その3 リアルな状況の中に、天国の出来事やら過去の人物などのありえない要素を挿入したファンタジックなコメディ。 監督でありまたコメディアンでもあるウディ・アレンは、自身の映画の中にたびたび主役として登場するが、最近は流石に役と実年齢の差が大きくなったせいか、自身が出演することは少なくなった。 それでも、ウディ・アレンの映画に主演する男性俳優はあくまでウディの分身であるようで、その動作から話し方まで常にウディにそっくりなのは、監督がそのように演出しているからとしか思えない。 今回の映画に主演したオーウェン・ウィルソンもまたしかり。 ウディ・アレンの映画は圧倒的に都会、それもニューヨークが舞台の事が多く、それがニューヨーク派と呼ばれる所以でもあるのだけれど、ここ数年はなにやらヨーロッパの都会がお気に入りのようで、ロンドン、バルセロナに続いて、今回はパリが舞台となっていて、映画の冒頭からパリの観光案内のイメージフィルムかと思うような情景が、長々と映される。 だからといってパリのエスプリなどとは全く関係ない、上記の「その3」に分類されるような物語が繰り広げられるところは、やっぱりウディ・アレンはウディ・アレンなのだが。 以下あらすじです。 ハリウッドの映画業界でそこそこ売れているシナリオライターのギル。一方婚約者のイネズは小金持ちの両親の娘。 ギルは本当は小説家になりたくてパリに憧れている。 結婚前にパリを訪れた二人だが、意見が食い違って夜は別々に行動する事に。 夜のパリで道に迷ったギルの目の前で止まったクラシックカー。降りてきた人物に誘われるままに乗り込むと、着いた店にはなんとフィッツジェラルドとその妻ゼルダ、そしてヘミングウェイまでいた。 ギルは20年代のパリにタイムスリップしたのだった。 そこに集うのは、ガートルード・スタイン、ルイス・ブニュエル、マン・レイ、ダリなど錚々たる顔ぶれのアーティストたち。 中にはピカソの愛人のアドリアナという魅力的な娘までいて、イネズとの関係がぎくしゃくしていたギルは、早速その娘に心惹かれてしまうのだった。 彼らに魅せられ、夜毎パリの街に出かけるギル。 そんなある夜、ギルとアドリアナはさらに過去のパリにタイムスリップしてしまう。 そこはロートレックやゴッホ、ゴーギャンが集う19世紀のムーランルージュだった。 憧れの芸術家たちを目の前にして、そこに留まりたいと言い出すアドリアナ。 とこんな具合に、ウディ・アレンらしい御都合主義的ファンタジーの世界が繰り広げられる。 なにしろ舞台はパリなのに、登場人物たちは殆どフランス語も喋らず、この後話はさらにルネッサンスまで飛んでしまったりするのだ。 要するに、いつの時代も「今」に満足出来ない人間たちを、ウディらしく表現しているのがこの過去へのタイムスリップなのだ。 すったもんだの挙句、ギルとイネズは結局分かれる事に。 その後ギルは、何度か立ち寄った書店の店員ガブリエルに街で偶然出会い、すっかり意気投合し・・・・・。 舞台はパリに移っても、相変わらず女性に翻弄される主人公。 この映画、アカデミー脚本賞を受賞して、アメリカではウディ・アレンの映画としては最大のヒット作となったそうだけれど、正直言って、私的にはちょっとマンネリを感じないではいられなかった。 ウディ監督の映画にはこれより面白い映画がいくらでもあるのに、今回この映画の観客動員が多かったのは、やっぱり舞台がパリだったこと(この映画の登場人物のアメリカ人たちの多くがパリに憧れを抱くのと同様、アメリカ人にはパリに対する憧れの気持ちがあるのは否定しがたいと思われるのだが、さりとてフランス映画が好きかといわれるとそうでもない、といった観客たちにはもってこいの映画)と、久しぶりにウディ・アレン色が強く出ていた作品だったからではないだろうか。 ウディ・アレン的マンネリズム。私もここまでつきあったのだから、もう少し付き合うしかないだろう。 今秋、もう1本公開される予定らしいが、また観てしまうんだろうなあ、きっと。 あと、美術館のガイド役にサルコジ大統領の奥さんのカーラ・ブルーニを起用したりしてるところは、ウディ的サービス精神の表れか? ※下記の広告はExciteの営業活動の一環として掲載されるもので、主催者が載せているものではありません
by chiesan2006
| 2012-06-05 19:21
| 映画
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