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2012年 06月 20日
ジョン・ル・カレのスパイ小説の映画化。 スパイ映画といっても、派手なアクションは一切ない「フェアウェル、さらば哀しみのスパイ」のような非常に渋い映画。 主役である引退した初老のスパイ、スマイリーを演じるのはおなじみゲイリー・オーリドマン。 ただ、今回の役にはいつものようなエキセントリックさはない。 私の友達には大のオールドマンファンがいて、オールドマンの出演作はあらかた見ているようなのだが、彼女はオールドマンの大仰な演技が大好きで、「バットマン」の刑事のような普通の役は少々お気に召さなかったらしい。この映画はまだ未見のようなのだが、さてどのように感じるのか。 この映画、話が錯綜してわかりにくいという前評判で、公式サイトには見る前の必読情報ページまであるのだが、そんなの読まなくてもとりあえず寝ないでみていればわからないこともない。 1970年代、英国の諜報機関MI6の幹部組織「サーカス」にもぐりこんだソ連のスパイを、スマイリーがあぶりだすという内容。 以下あらすじ 英国諜報部「サーカス」のリーダーコントロールは、組織内にソ連のスパイがいるという情報を掴み、その情報源との接触のため、部下のプリドーをブタペストに送り込むが作戦は失敗し、プリドーは狙撃され行方不明になる。 責任を取らされたコントロールは、右腕のスマイリーと共に組織を去る。 が、その直後コントロールは謎の死を遂げ、スマイリーは次官のレイコンに呼び出され、組織内に潜入していると思われるソ連のスパイ「もぐら」の調査を依頼される。 部下のギラムと共に調査に乗り出すスマイリー。 早速コントロールの自宅に赴くと、そこにはコントロールが怪しんでいたメンバーの写真と、その暗号名が書かれたメモがあった。(小説の原題は、コントロールがそれぞれのメンバーに付けた暗号名「ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ」となっている。) そこにあったのはティンカー(鋳掛け屋)ことアレリン、テイラー(仕立て屋)ことヘイドン、ソルジャー(兵隊)ことブランド、それにもう一人プアマン(貧乏人)ことエスタヘイス、そしてなんと、スマイリーの写真もあった。 この4人は、コントロールとスマイリーが去った後、アレリンをリーダーに、「ウィッチクラフト作戦」なるものを行っていた。 それは、ソ連の深部の情報源と接触するものだったが、その陰には「カーラ」というソ連の謎のスパイの存在があった。 かつて一度だけそのカーラに接触した事のあるスマイリーは、その時のいきさつをギラムに語る。 そんな中、イスタンブールで諜報活動をしていたリッキー・ターが帰国し、スマイリーに助けを求めてくる。 イスタンブールでターは、ソ連の施設団員のイリーナを愛するようになり、イリーナはターに亡命と交換に「もぐら」の情報を渡すと約束するが、直後にソ連側に連れ去られる。 ターはイリーナ奪還のため、自ら囮になると申し出る。 スマイリーが仕掛けた罠が功を奏し、ついに「もぐら」が姿を現した。 とこんな感じで話が進んで、他のスパイ映画に比べて特別ややこしい話というわけでもない。 そしてこの物語には、もう一人重要な役割を担う人物がいる。 それはスマイリーの妻アンだ。 映画の中ではアンはセリフもなく後姿が写るだけだが、メンバーの誰かと浮気している現場をスマイリーに目撃され、その際スマイリーは激しく動揺する。 その後アンはスマイリーの元を去るが、残念なことに、スマイリーはこのアンのことを未だに愛しているのだった。 ここからはかなりネタばれなので、ネタばれ禁止の方は読まないで下さい。 姿を現した「もぐら」は、キャスティングから予想したとおりの人物だった。 このあたり、もうちょっと捻ったキャスティングにしてあったほうが面白かったのに、ちょっと残念。 それからアンと浮気をしていたのも、この「もぐら」だった。 「もぐら」曰く、アンに接触する事でスマイリーに揺さぶりを掛けたかったのだそうだ。 とりあえず「もぐら」の正体は判明するが、そこで私はまたいつもの癖で、本当の「もぐら」はきっとスマイリーだなどと深読みしてしまった。 以下にその理由を挙げると 1 カーラの外見を知っていると言っているのはスマイリーだけ。つまり、カーラはスマイリーの捏造の可能性があるのでは、と思った。 2 最初に行方不明になったプリドーは実はソ連側に拉致され拷問された挙句解放され、今は別の人間として生活していたがスマイリーによって発見される。 プリドーはスマイリーと話をした後、「もぐら」が収容されている施設に行って「もぐら」を狙撃する。 プリドーはどうやって「もぐら」の居場所を知ったのか。 さらに、プリドーは「もぐら」と同性愛の関係にあったらしく、「もぐら」を殺しに行く前に非常に苦しそうな様子を見せる。 にもかかわらず「もぐら」を殺すのは、「もぐら」からソ連側の情報が漏れるのをスマイリーが恐れ、プリドーを脅してやらせたのでは、と思った。 3 家出していたアンは、「もぐら」が捕まった途端スマイリーの元に戻ってくる。 そこで私は、アンはソ連側から差し向けられた人間でスマイリーもそれを知っているが、アンにぞっこんのスマイリーはアンを取り戻すためだったら何でもするんではないか、と思った。 落合信彦の本によると、人が国を売るのは、お金と女が原因だそうだから。 で、この推理が当たっているかどうかと思って原作について調べたら、この小説は全3話からなっていて、この後の話ではスマイリーと「カーラ」の対決が描かれているらしい。 というわけで、どうやら「カーラ」は実在の人物らしく、私が立てた仮説は見事に覆された。 でも、映画のラストでスマイリーはコントロールの後釜になって、組織のリーダーになる。 それって、「もぐら」としては絶好のポジションでしょう? それに、なんと言っても演じているのがゲイリー・オールドマンだし。 でも、上に書いたような伏線は、私のような深読みしたがる人間をミスリードするための仕掛けだったのか? だとしたら、まんまとだまされた。でも、悪くないと思うんだけど、この結末。 どちらにしても、余韻を残す終わり方だったのは間違いないので、もしかしたら続編が作られる可能性もありなのでは。 監督は「ぼくのエリ。200歳の少女」を撮ったスウェーデンのトーマス・アルフレッドソン。 「ぼくの・・・」に続いてこの映画は欧米では大ヒットしたそうだが、次々と低予算で良い映画を撮っている。 もし続編があるのだったら、是非とも同じ監督で撮ってもらいたい。 でもその前に、ハリウッドも食指を伸ばしてくるだろうなあ、きっと。 ※下記の広告はExciteの営業活動の一環として掲載されるもので、主催者が載せているものではありません
by chiesan2006
| 2012-06-20 22:50
| 映画
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