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2013年 02月 18日
昨年終盤に読んだ本を一挙に採点
(採点はあくまで私の主観に基づいていますので、私のレベルが低いせいで理解が及ばす、伸びない場合も多々ありますので悪しからず) 私はそうは思わない 佐野洋子 88点 今から30年くらい前、佐野さんが40代の頃のエッセイ集。 ちょうど息子さんが反抗期だったらしく、母親としての発言が他の本より多く書かれていて面白い。 佐野さんのエッセイって、晩年になるとパワフルな中にもどこか厭世観が漂っているような感じになるのだけれど、この頃はまだ熱くて挑戦的。 相変わらず、ハッとさせられるような記述が一杯。 それでいながら脆さも感じさせられるのが、この人の魅力のひとつでもある。 エコーメイカー リチャード・パワーズ 86点 事故で脳に損傷を受け、自分の姉を姉そっくりの偽者と思い込むという症状に見舞われる男性と、その姉の物語。 それに一人の脳科学者が絡んで、ちょっとミステリー仕立ての内容となっている。 全米図書賞受賞作だそうだが、いつものパワーズほど内容が錯綜していなくて読みやすい。 コーマック・マッカーシーの翻訳も手がけている黒原敏行氏の訳文も良い。 パワーズは科学者から作家になった人。 科学を専攻しながら小説を書いている人はたくさんいるけれど、それらの中に、小説としては面白くとも文学の域にまで達している作品を書いている人はあまりいないように思う。この人科学者としては普通以上にはなれなかったのかもしれないが、科学者の視点に文学者の視点を加え、さらに該博な知識を駆使して書かれているこの人の作品は、小説としては並外れている。 転生夢現(上)(下) 莫 言 82点 感想はこちらで おんなのるつぼ 群ようこ 78点 視点がわりと普通だし語り口も平易。 同じようこでもやっぱり佐野洋子のほうが視点も語り口も鋭いが、こちらのようこさんの方が気楽に読める感じ。 コーパスへの道 デニス・ルヘイン 90点 ルヘイン初の短編集だが、相変わらず痛々しい暴力性に満ちた一冊。 昔は短編をよく読んだが、最近長い小説を読むのが好きで短編はあまり読まなくなった。 でもこの本に関しては短編といえども長編に劣らないくらいの重厚感があり、さすがルヘインと唸った。 中の一篇を最後に戯曲化している構成も、あまりない感じで面白かった。 なんとなくな日々 川上弘美 80点 芥川賞作家のエッセイで、題名からイメージされるような柔らかい言葉遣いで、小説家の日常が淡々と描かれている。一篇が短い。 この人、小説は変わっているがエッセイは案外普通。 文章を読んでいると、なんだか自分にも書けそうな気がするのがこの人の特徴的なところかな。 もちろん、全く書けるわけがないのだけれど・・。 幻の旅 林望 78点 書誌学者でイギリスに関するエッセイでおなじみのリンボウ先生の絵入りエッセイ。リンボウ先生絵が上手い。 気取りがなく、ユーモアがあるリンボウ先生のエッセイは好きで時々読むけれど、この一冊は他の作品に比べなかなか叙情的で、珍しくちょっと官能的なところもある。 その分いくらか気取った感じになってしまっていて、いつものリンボウ作品らしくない。 従来のニュアンスのエッセイの方が、私的には受け入れやすい。 世界のすべての7月 ティム・オブライエン 80点 2000年(ミレニアム)の同窓会に集う、反戦運動華やかなりし1969年に大学を卒業した、いわゆる初期のベビーブーマーの人々を描いた群像劇。 過去の思い出と現在が入れ子細工に語られていく。 ティム・オブライエンといえばベトナム戦争を題材にした小説を書き続けている作家だけれど、それを批判されることもあるらしく、この小説では戦争に関しては少し語られるだけだ。 私的にはそんな批判など気にせず、ずーっとベトナムに拘った小説を書き続けて欲しい。 読むのはきついが、それだけの事はある。 厭魅(まじもの)の如き憑くもの 三津田信三 78点 横溝正史と京極夏彦と島田荘司を足した感じの作風。 世界観は嫌いじゃないが、登場人物のキャラがちょっと弱い。探偵役の作家は浅見光彦みたい。 民俗学的薀蓄が一杯書かれていて、それで雰囲気作りをしているが、そういったことに興味がないとちょっと退屈。 京極も薀蓄が凄いが、登場人物のキャラが立っているせいで、そのあたりの饒舌さが凌げる。 最期のどんでん返しの繰り返しも、ちょっとやりすぎか? ホラーとミステリーの融合とあるが、全然怖くない。 マーティン・ドレスラーの夢 スティーヴン・ミルハウザー 85点 現在のテーマパークのような複合施設を作った男性の話で、今回も視覚的な描写が圧巻。 語られていることは非現実的なのだが、描写はあくまで緻密でリアル。 あまりにも極端な夢を追い続けたがゆえの破綻を描いているが、その夢を追うのは主人公にとって必然であったというオチは、悲劇というよりいっそ爽やか。 ミルハウザー独特の幻想世界を描いた作品ではあるが、現代の寓話と捉えることも出来そうだ。 プラハ都市の肖像 ジョン・バンヴィル 82点 プラハに魅せられた著者が、プラハにゆかりの歴史的人物など取り上げながら、ケプラーの時代のプラハをケプラーとその周辺の人々を中心に書いている章と、ある使命を帯びてビロード革命前夜のプラハを訪ね、そこで知り合った人々について書いている章がある。また革命後1990年後半から2000年のプラハにも言及している。 多くの脚注がついていて、その脚注に書かれていることがちょっとシニカルで面白い。 名文家バンヴィルの面目躍如たる作品。 ある秘密 フィリップ・グランベール 80点 映画「サラの鍵」や「黄色い星の子供たち」と同様、第二次世界大戦中のフランスにおけるユダヤ人狩りの話で、フランスで「高校生が選ぶゴンクール賞」というのを受賞している。 ホロコーストの話に男女間の微妙な感情の縺れが絡み、それらを戦後に生まれた少年の視点で書いているところが新しい。 淡々とした語り口だが内容は重い。 高校生には選ばれたが大人には選ばれなかったのか? 自分たちの国でもホロコーストがあったという事が、大人には受け入れられないのか? 彷徨う日々 スティーブ・エリクソン 82点 エリクソンの処女作。いつもの如く、変わった語り口の恋愛小説。 ヨーロッパとアメリカに跨る20世紀初頭から現代に至る物語なのだが、例によって時系列に並んでいるわけではない。 序盤は他の作品よりわかりやすいが、終盤になるとエリクソンカラーが濃くなる。 エリクソンは決して読みやすい作家ではないが、その独特の叙情性と幻想性は嵌ると癖になる。 ポップ・アートのある部屋 村上龍 80点 美大出身の村上龍が、本来のフィールドであるアートをモチーフに書いた短編集。 アンディー・ウォーホール、リキテンシュタインなど60年代を代表するアメリカのポップアーティストの12の絵からイメージして書かれた掌編で、それぞれの絵がポストカードになっている。 「ポップアートは、私の心を打つわけでも揺すぶるわけでもなく、また内部に染み入ってくるわけでもなかった。ただ、表面に張り付いたのである。スタンプのように、張り付いたのだ。」というまえがきの文章、なんかとっても村上龍っぽいカッコの付け方、って感じがする。 さながら細密な劇画を思わせる重い内容の著者の長編に対し、本作は絵のイメージに沿った軽い語り口で読みやすい。 シリコンバレー精神 グーグルを生むビジネス風土 梅田望夫 82点 2006年に出版されてベストセラーとなった「ウェブ進化論」の著者の、2001年に出版された旧作を文庫化したもの。 アメリカという国に対しては必ずしも肯定的なイメージばかり持っているわけではないけれど、この本の読後の素直な感想は、やっぱりアメリカって凄いなの一言に尽きる。 特に若い起業家たちが失敗しても、そのリスクを自ら取らなくても良いシステムが構築されているため、失敗を恐れずチャレンジ出来るというところが素晴らしい。 それに比べて日本は、と思うとちょっとへこむ。 単にシステムの問題というより、それぞれの国の気質に関わる問題なだけに、そう簡単には変われないような気も・・。 でも是非とも克服して、前に進まなくちゃダメよね。 フランキー・マシーンの冬 (上)(下) ドン・ウィンズロウ 84点 足を洗って現在は釣り餌店を経営する、62歳の組織の元殺し屋が主人公。 足を洗って何年も経つのに、突然命を狙われる。 でも、いろいろやばい事を知っているだろう組織の殺し屋が、そもそも足なんて洗わせてもらえるんだろうか? ドン・ウィンズロウってミステリーファンの間では評価が高く、本作もエンターテイメントの醍醐味は十分堪能出来るが、だからと言って次から次へと手にとって読みたいと思わせられるほど私にとって魅力のある作家かと言われるとそうでもない。 私は現在までに3冊読んだけれど、この後しばらくは読まなくても良い感じ。 まあ、あくまで好みの問題なので・・。 アイアン・ハウス (上)(下) ジョン・ハート 80点 またまた組織の殺し屋が主人公だが、こちらは若い。 孤児院で育った兄弟の内、兄は組織に見初められ、弟は上院議員の養子になる。 佐藤亜紀がカズオ・イシグロの「わたしを離さないで」を批判して、「孤児院を舞台にして人の情動に訴えようとするなんて姑息だ」みたいな事を言っていたような記憶があるが、この小説にも確かにそういった面がある。 しかも、従来のジョン・ハート作品にくらべケレン味がありすぎるというか、なんだか話がかなり大仰で、反面人物造形、特に主人公の恋人の女の子の描き方なんかが凄く浅く感じられた。 過去のしがらみに捉えられた人々を描いた「川は静かに流れ」や「ラスト・チャイルド」の方が、スケールは小さいけれど出来は良い。 忘れられた帝国 島田雅彦 83点 作者の自伝的小説で、昭和40年代のTM川(多摩川)流域(いわゆる郊外)で生きる少年たちの物語。 著者と同年代で、しかも多摩川の下流域(郊外ではないが)に住む人間にとっては、かなりノスタルジーを感じる作品となっている。 ただし、後半になると思春期の性に関する描写が増え、ちょっとついていけなくなったが・・。 あとがきに「世界の郊外を結ぶネットワークの理念は道徳であり、懐かしさであり、ユーモアであり、ナンセンスである。私はそのネットワークを忘れられた帝国と名づけた。金儲けや政治的な影響力を度外視し、国家主義を牽制し得る゛場所″・・・。それこそが帝国の理想である。」とあるように、かなり郊外に拘って書かれた小説。 クリスマス・キャロル チャールズ・ディケンズ 79点 文豪の代表作をいまさら読んでみた。 「荒涼館」や「ピクウィック・クラブ」などディケンズの小説は結構好きなのだが、正直言ってこの小説は寓意的過ぎてあまり面白くなかった。 ラブ・イズ・ザ・ベスト 佐野洋子 93点 普通だったら題名があまりにもベタ過ぎと思うところだが、内容を知った後には正にこの題名こそベストと思わされるような、この世で一番大切なものは愛、という佐野さんの思いの溢れたエッセイ集。 考えてみれば、30年くらい前に出版された「100万回生きた猫」だって、絵本でありながらも愛の真髄を描いた傑作だった。 老齢になった佐野さんが一体どんな言葉を紡ぐのか、是非読んでみたかった。 ホビット J・R・R トールキン 78点 映画が公開されるので再読した。 「指輪物語」の前日譚だが、こちらは子供向けに書かれたファンタジー。 と言って、大人が読んでつまらないわけではないが、やっぱり「指輪・・」ほどの深さや広がりはない。 でも、「指輪・・」でおなじみのキャラもいろいろ登場するので、「指輪・・」ファンだったら読んでおきたい一冊。 魔利のひとりごと 森茉莉 佐野洋子・画 82点 独特の言葉遣いや漢字表現、そして鋭い感性で描かれた森茉莉の世界に、「森茉莉からは沢山のものを学んだ」という佐野洋子の挿絵というファンにとってはたまらいコラボの文庫本。 森さんは国内旅行には全く興味がなかったようなのだが、結婚後しばらく住んでいたパリには魅せられたようで、この本にはそんなパリ時代の事がたくさん書かれている。 他の作家が書いたら「フランスかぶれ」と思えてしまうところも、森さんに掛かるとすんなり受け入れてしまえるところが、森茉莉の森茉莉たる所以だろう。 ブラック・アイス マイケル・コナリー 84点 コナリーのハリー・ボッシュシリーズの第2作で「このミステリーが凄い」の94年度のランキング9位の作品。 今回は「ブラック・アイス」と呼ばれる混合麻薬絡みの事件。 同時多発的に発生した一見関係のなさそうな3件の事件に実はつながりがあったとか、顔が破壊された死体は実は偽装であったといった展開はありがちだが、それでありながらも読む側をぐいぐい引き込む筆力は流石。 私はこのシリーズ時系烈に読んでないのだけれど、2作目にして既にその後のボッシュの強烈な個性(女性に弱いという点も含め)が確立されている。 クリントン元大統領がファンなのも納得。(変な意味でなくて) 夢のある部屋 澁澤龍彦 82点 「夢」や「魔術」や「毒薬」など非日常をテーマにしたエッセイの多い澁澤さんが、珍しく「窓」や「階段」などインテリアをテーマに語っているエッセイ集。 澁澤邸の部屋の写真なども掲載されていて、興味深く読んだ。 テーマが身近なだけに他のエッセイより読みやすいが、それでも流麗な文体の知の宝庫であることに変わりなく、さくさく読めるけれど刺激的。 明るい旅情 池澤夏樹 82点 芥川賞作家であると同時に、旅行家として数々の旅のエッセイを書いている池澤氏が、過去に旅した世界の国々を回顧して書いた紀行エッセイ。 作品の感想とは関係ないが、今回調べて、池澤氏が福永武彦の息子であることを知ってびっくり。 池澤さんはリチャード・パワーズ同様理工科出身の作家の中でもエンターテイメントというより純文学に近い作品を書ける稀有な人だと思っていたが、(もっともどういった作品を純文学と言うのかは正直言って良くわからないのだが)その文学的センスの良さはこういった出自にあったのかと、妙に納得。因みにお母さんも詩人だそうだ。 池澤氏は北海道出身にも関わらず、南の島が好きなようで、島に関する小説やエッセイをいろいろ書いている。 私は島、どころか旅行そのものがあまり好きではないのだが、池澤氏の作品はその文章の淡麗さに惹かれ、今までにも何作が読んでいる。 池澤氏が英語の小説の翻訳を手がけているのは知っていたが、「旅芸人の記録」などギリシャ映画の字幕も手がけているというのは、今回調べて初めて知った。 全く多彩な人だ。 自動起床装置 辺見傭 82点 平成3年芥川賞を受賞した表題作に、内戦のカンボジアをルポルタージュ風に描いた「迷い旅」を併録した作品集。 最初に読んだ辺見傭の作品が、世界中の紛争地帯や飢餓状態の国で物を食べまくる「もの食う人々」というルポルタージュだったので、結構硬派な作風の人とずっと思っていたのだが、このようなナイーブな作品も書けるのかと驚いた。 だからと言ってナイーブさが売りの作品ではなく、「眠り」とそれに伴う「起床」という人間にとっての基本行動を通して描かれる現代社会批判でもあるところが、この著者の一筋縄ではいかないところ、なのかもしれない。 ボディ・アーティスト ドン・デリーロ 79点 非常に変わった読後感の小説だった。 身体を使って様々な人間を表現するアーティストである主人公の女性が、前妻の家で夫にピストル自殺され精神のバランスを崩す。 そんな彼女の前に、障害のある青年が現れ、夫そっくりの口調で話し出し、その青年との交換が女性に変化をもたらす、という内容。 こんな風に書いてしまうと繊細な愛の物語みたいに思えるかもしれないが、デリーロの語り口はもっと深い形而上学的な何かを感じさせもする。 ただ私のような凡人には、ちょっとわかりにくい。 アメリカって、映画は圧倒的にエンターテイメント系が強いけれど、文学の世界はかなり奥が深い。 この小説は映画化が決まっていて、やはりデ・リーロの「コズモポリス」を監督したデビッド・クローネンバーグが俳優として参加するのだそうだ。 果たしてどんな映画になるのやら・・。 ホーキング宇宙を語る ビッグ・バンからブラックホールまで 83点 一般人向けに書かれた宇宙論の解説書で、発売当時ベストセラーになった本。とはいうものの、かなり難しい。 私にはカール・セーガンの「コスモス」なんかの方が判りやすかった。 ただ、宇宙に思いを馳せるとその間だけでも現実逃避が出来る。 それに難しいながらも興味を引かれる描写も多々ある。 レビューの評価はかなり高いが、この本が理解出来るなんて皆様ご立派。 悔しいから時間がある時に再読してみよう。 ※下記の広告はExciteの営業活動の一環として掲載されるもので、主催者が載せているものではありません
by chiesan2006
| 2013-02-18 23:58
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