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2006年 12月 31日
この暮れの忙しさにも関わらず、水曜日に映画を観に行ってしまいました。今年最後に選んだ映画は、近頃巷で評判のフランス映画「あるいは裏切りという名の犬」。テレビの映画紹介コーナーで、うるさ型の評論家にもすこぶる好評、その上水曜日はサービスデーでもあり、劇場は全回大入り満員の盛況ぶり。
この映画、久しぶりのフランスの本格的なフィルム・ノワールという振れ込みのせいか、若い映画ファンにとっては珍しく、中年のファンはなつかしいさに駆られたようで、とにか多くの観客が詰め掛けていた。 いやあ、その振れ込みどおり、ほんとに本格的なフィルム・ノワールでしたよ、この映画。こんなフランス映画観るのは超久しぶり。(上の画像を見ただけでも、そんな雰囲気醸し出されてます) 元警官という経歴のオリヴィエ・マルシャルがパリで実際に起こった事件や実在の人物に基づいて脚本を書き、自ら監督。 最近のフランス映画で犯罪が絡んだ作品は、リュック・ベッソンがプロデューサーか監督で関わっているアクション映画がほとんどで、こういった渋い犯罪映画はしばらく作られていなかったように思う。 ストーリーはBRI [探索出動班] とBRB [強盗鎮圧班]というパリ警視庁の二つの組織のトップに立つ二人の刑事の、愛と権力を巡る葛藤の数年間の物語とでも言おうか、詳しいストーリーは、公式サイトにラストを除いて紹介されているので、そちらをどうぞ。 宣伝用のパンフレットには「複雑に絡み合うストーリー!驚愕の結末!」なんて書いてあったけど、ラストは残念ながら予想の範囲内だったなあ。映画のラストでびっくりさせるのって、ほんと難しい。 私、ラストを予想して細かい所を色々チェックしてました。 以下にその点を挙げます。超ネタバレです。 ①情報屋のシリアンは顔を見られたにも関わらず、なぜゼルビブと同乗していた娼婦を撃たなかったのか。 ②シリアンは以前はドニの情報屋だったのに、何故今回はレオにネタを流したのか。 ③ドニは強盗団の逮捕の際、強盗団を逃すリスクも省みず、何故あそこまで暴走したのか。 ④強盗団に突入した際、ドニの同僚のエディは頭を撃たれたのに、何故ドニは防弾チョッキを着ている胴体を撃たれたのか。 ⑤ドニはかつて愛したカミーユが危険にさらされるのもかまわず、何が何でもシリアンを捕らえようとした。それは何故か。 というわけで、私はてっきりドニは裏で強盗団とつながっていて、シリアンを使ってレオを罠に嵌めたんだと思った。それどころか長官のロベールも「LAコンフィデンシャル」のダドリー・スミスみたいな奴で、最後に正体を表すのかと。 ところが、さっきも書いたように話は案外単純に終わっちゃって、ちょっと肩透かしだったなあ。上に書いたような複線も、そんなに複雑に考えなくってもよかったみたい。 でも、あの結末はティティが暴行された時に予測がついたし、あの悪の兄弟、7年も経ってから偶然出会った、昔痛い目に会わされた相手に復習するかあ?別に拷問されたわけでもないのに。 というわけで、ストーリー的にはいろいろ突っ込み所があるが、なにしろ雰囲気はこれぞノワールって感じだった。 また昔の洋画劇場の話になるけど、フランスの犯罪映画も良く放映されてたんだ。ジャン・ギャバンとかリノ・バンチュラなんかが出てて。アラン・ドロンやジャンポール・ベルモント、イヴ・モンタンなんかも出てたし。 「地下室のメロディー」とか「シシリアン」とか「暗黒外のふたり」とか「ル・ジタン」とか・・。アメリカの犯罪映画とは違った雰囲気の映画で、すごく面白かった。全く洋画劇場ではいろんな事を教わったなあ。 で、今回の映画はフランスにはそのような伝統が今も息づいていたんだ、ということがわかっただけでも観た甲斐があった。 早速、ハリウッドがリメーク権を獲得したようだけど、ハリウッド映画はエンターテイメント性には優れてるけど、このようなノワール感(独特の暗さ)は絶対に出せないと思う。風景一つとっても全然違っちゃう訳だし。 それからレオの友達でキャバレーのマダムのマヌーをミレーヌ・ドモンジョが演じていて、映画を観ている時には、年取って判らなかったけど、後でキャスティングを見て「おお!ドモンジョ」と思って、びっくりした。ミレーヌ・ドモンジョはバルドー程ではないけれど、キュートでセクシーな女優として一時かなり人気があった人。今はフランスの女優も皆ハリウッドになびくけど、昔はフランス女優には確固とした雰囲気があって、それは絶対アメリカの女優にはないものだった。それになんといってもお洒落だったし。最近の若い女子が見ても、参考になるファッションが一杯あると思うな、きっと。(右の画像は若い頃のミレーヌ・ドモンジョ) ところでこの映画の原題は直訳すると「オルフェーブル河岸36番地」でつまりパリ警視庁の番地。それがなぜ「あるいは裏切りという名の犬」なんて、凝った邦題になるのでしょうか。これって題名の中にちょっとネタバレが含まれちゃっていると思うんですけど。 さて、今年はこれで最後です。ブログを始めて、回数は少ないけど何とか続けて来ました。来年もぼちぼち続けられたら良いなと思っています。今年は映画のことばかり書きましたが、来年は少し違ったテーマに付いても書きたいと思います。(書けるかな?) それでは、来年もよろしくお願いします。
by chiesan2006
| 2006-12-31 16:30
| 映画
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