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2007年 02月 05日
前回に続きアフリカが舞台の作品。
2006年製作のイギリス映画。 主演はレイフ・ファインズ。 アカデミー賞4部門にノミネートされレイチェル・ワイスが見事助演女優賞に輝いた。 この映画の原作者がジョン・ル・カレだと言うことは知らなかった。監督が「シティー・オブ・ゴッド」のフェルナンド・メイレレスだったので相当期待して見たのだが、期待が大きすぎてやや肩透かし気味だった。 ネタばれあります。 英国外務省の書記官のジャスティンは、途上国の貧しい人びとの救済に情熱を燃やすテッサと出会い、お互い自分とは正反対の性格に惹かれ結婚する。ケニアのナイロビに赴任したジャスティンと共に現地に赴いたテッサは、熱心に現地の人々を助ける医療活動に従事するようになる。 ところがある日テッサは友人の医者と共に無残な遺体となって発見される。単なる強盗の仕業と片付けようとする警察のやり方に納得出来ないジャスティンは、一人で調査を開始するが、やがて先進国の製薬会社を巡る国際的な陰謀が絡んでいたことがわかる。そんなジャスティンにもしだいに危険が迫る。 監督の前作や宣伝されている話の内容から、これは社会派の問題作なのかと思っていたら、一番訴えたかったのは主人公二人の愛だったらしい。男女の愛は苦手なテーマだけれど、社会的な問題を扱った映画に愛が絡んでいたからといって、なんでもかんでも受け入れられないと言うほど狭量ではないつもりだ。 ただこの映画に関していえば、二人が出会ってから結ばれるまでがずいぶんイージー過ぎるため、彼女は彼がアフリカに赴任することを知って狙ったんではないのかな、なんていつもながら思ってしまう。 だって女性が男性と結ばれる時なんらかの下心があるのは、そう珍しいことでもないでしょう。テッサの情熱はアフリカに向いていたのだし。 現地でテッサは献身的に人々に尽くすが、このような献身は環境や人権なんかを扱った映画では決して珍しい姿というわけではない。 そしてこの映画の核心となる製薬会社の人体実験の話だが、製薬会社は何処の国でも問題を抱えていることが多いと言う事実は、日本の旧ミドリ十字が薬害エイズ問題に続き今度は薬害肝炎問題といったことで糾弾されていることでも判るし、エイズ治療薬の価格を下げ途上国のエイズ対策に寄与することさえ拒む、国際的な製薬会社の利益追求の姿勢が、世界的にも問題になっていることでも判る。 20年程前に出版され話題になったアーサー・ヘイリーの「ストロング・メディスン」も製薬会社が自社の利益のために薬の副作用を隠す話だ。 薬の副作用を試すため製薬会社が途上国の人間に人体実験を行っていて、それに官僚が絡んでいたなんていうのは、いかにもありそうな話で、それが露見したからといって人まで殺すとは思えない。それで殺人が起きちゃうのはやっぱり原作者がジョン・ル・カレだからでしょう。 のんびりガーデニングをやっているのが好きで、自分とは対照的に行動派の妻に魅入られていた夫が、少しでも妻の事を理解するため妻の死後にその足跡をたどるのはわかるが、レイフ・ファインズって巨悪に立ち向かうには線が細すぎるし、最後に妻の跡を追うというのは何だかファンタジックに過ぎる。自分のことは棚に上げ突っ込むの大好きなわたしにとっては結構突っ込み所のある映画でした。 私がこの映画でいちばんショックだったのは、ナイロビにあるあの広大なスラムとその劣悪な環境。 私はケニアというのはアフリカの中では経済的には豊かな国だとばかり思っていたので、そこにあのようなスラムが存在していることを全く知らなかったという自分の見識の浅さが情けなかった。 本や映画はなるべく色々な国の作品を読んだり観たりしているつもりで、南米やアジアや中東にはいくらかなりとも目が向いていたけれど、アフリカの作家の本はエイモス・チュツオーラの「ヤシ酒飲み」という幻想的な小説を一冊読んだことがあるだけだし、ましてアフリカの国が作った映画は全く観たことが無い。 でもそれは何も私に限ったことではなく、日本ではよほどアフリカに興味を持っている人意外、大抵はそんなもんじゃないかと思う。ヨーロッパあたりではきっと事情も違うのだろうが。南米は日系人も多いがアフリカはやはり日本からは遠い国々なのだろうか。 それにしても知らな過ぎでした。反省。
by chiesan2006
| 2007-02-05 22:01
| 映画
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