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2007年 04月 06日
1999年に出版された、映画好きのコラムニストの中野翠と、イラストレーターの石川三千花の「ともだちシネマ」という対談集を読んだら、こんな記述があった。
中野 中年初老スターではドナルド・サザーランドが好きよわたし。 石川 うん、あげる。 中野 ほんと、いただくわ。62歳だけど、まだまだ色気も精気もある。 石川 息子のキーファー・サザーランド死んだね。息子、死んだね。 中野 死んでないってば、消えたの。だってだめだもん、あれ。オヤジの悪いとこだけ取ちゃってさ。 石川 意外にチビだった。 中野 チビだった。ロシアのマトリョーシカ人形じゃないけどさ、3まわりくらいちいさいもんね。 云々 私がブログを書くのに使っているエキサイトブログでは、ネームカードというのを設定しておくと、アクセス解析が出来るようになっていて、このブログにアクセスしてくる検索キーワードのランキングもわかるようになっている。 その設定をしてから後、常にランキングのNO・1キーワードは「ジャック・バウアー」で、ここ数ヶ月間ジャック・バウアーについては何も触れていないにも関わらず、一度も落ちた事がない。 こんな目立たない、しかもまだ半年しか経たないブログのデーターではあるけれど、このキーワードで他のブログやサイトに検索をかけている人の数を想像したら、日本でのジャック・バウアーの人気は、今の所根強いものだと考えざるを得ないだろう。 2002年に「24」でジャック・バウアーが登場して以来、ジャックを演じたキーファー・サザーランドの日本での知名度は飛躍的にアップしたに違いなく、最近のキーファーの活躍をこの二人がどのように見ているのか興味のある所だ。 思えばこの本の出版された1999年に、キーファー・サザーランドを知っていた日本人なんて、結構な映画好き以外あまりいなかったんじゃないだろうか。映画の代表作といえるような作品もなかったし、確かにその当時はこの二人の言う事が当たらずといえども遠からず、といった状況だっただろうな。 でも、よく考えてみると、キーワードはあくまでも「ジャック・バウアー」であって、「キーファー・サザーランド」ではなく、キーファーの名前がベスト10内に入ったことは一度も無いのだ。これはこのブログのランキングの2位が常に「ダニエル・クレイグ」である事と合わせて考えると興味深い。 わざわざ説明する必要もないかもしれないが、「ジャック・バウアー」は役名で、「ダニエル・クレイグ」は6代目のジェームズ・ボンドを演じた俳優の名前だ。 去年喧々諤々の論議の挙句、強いプレッシャーを跳ねのけて見事に6代目のジェームス・ボンドを演じきったダニエル・クレイグが、一気に世界的にその知名度を上げたことは記憶に新しい。 元々、本国イギリスでは演技力のある俳優として定評があったらしいが、その後「レイヤー・ケーキ」や「Jの悲劇」といった新作映画が公開されるにつれ、この俳優が「カジノ・ロワイヤル」みせた俳優としての優れた資質が、フロックでないことが日本でも示されることになった。 因みに当ブログの検索キーワードベスト10には「ジェームズ・ボンド」も「007」も入ったことはない。 もちろんジェームズ・ボンドを演じたのがダニエル一人ではないことを差し引いても、二人の俳優としての力量の差が、このちっぽけなブログのアクセスランキングにも現れているのではないだろうか。方や役名、方や俳優名として。 近作映画「センチネル」でもキーファーはやっぱり「ジャック・バウアー」に見えちゃうもん。 ところで、中野×石川ご両人のキーファーはチビだという説ですが、とあるファンサイトによりますと、キーファー・サザーランドの身長は177・8cmだそうで、決してチビではないと思いますが・・・。お父さんの背が高すぎるんですよ、きっと。 わたしはダニエル・クレイグの身長180cmというのは怪しいように思うんですがどうでしょうか。
by chiesan2006
| 2007-04-06 04:12
| 映画
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