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2007年 10月 31日
9月に観た「カンバセーション」も台詞の多い役だったけど、この映画も口の達者なタバコ会社のロビイストの役で、物凄くよく喋る。 先日書いた「すべての美しい馬」の訳者、黒川敏行さんが訳した「No Country For Old Man」がこのたび映画化され、その日本での題名が、「ノー カントリー オールド マン」になるらしく、黒川さんが「For」はどこへ行ったんだと自身 のブログで書いていたけれど、この映画も原題は「Thank You For Smoking」。 あのさあ、日本は今、英語教育に力いれてるんじゃなかったっけ。 「For」を入れる入れないでお客の受け具合考えるより、もうちょっとちゃんとした英語使うこと考えようよ、映画会社。 さもなきゃ日本語の題名にしてよ。「喫煙万歳」とかなんとか・・・・・。 とにかく題名からして皮肉だよね、この映画。日本以上に禁煙運動が高まっているアメリカで、「喫煙に感謝」だなんて。 しかも冒頭から、凄い屁理屈が飛び出して、えーっ、って感じでした。 内容は以下の通りです(ネタばれありです) たばこ研究アカデミーの広報部長でたばこ業界のロビイスト、ニック・ネイラー。今日も今日とて喫煙に関するテレビ討論会に出席し、得意の弁舌で嫌煙家たちを煙に巻く。 そんなニックのロビイスト仲間は「適度な飲酒の会」のポリーと「銃の普及と青少年向け訓練の会」のボビー。 3人は週に一回会合をもって、お互いの問題を話し合っている。 圧倒的な逆風のタバコ業界を立て直すべく、ニックは映画の中でスターにもっとたばこを喫ってもらおうと提案する。 その計画を気に入った業界の大物「ザ・キャプテン」のゴーサインをもらい、ニックはハリウッドのスーパーエージェント、ジェフに会いに出かける。 丁度新作のSF映画の共同出資者を募っていたジェフは大乗り気。話はとんとん拍子に進むかと思えた。 ところがボビーに紹介され付き合いはじめた記者のヘザーに裏工作をすっぱぬかれ、ニックは窮地にたたされる。 ヘザーは色仕掛けで、ニックから情報を引き出していたのだ。 絶体絶命のピンチにたたされたニックだったが、ロビイスト仲間の二人との会食中に、起死回生の手段を思いつく。 なにしろこの映画、ブラックなユーモア感覚が満載だ。 ニックが過激な禁煙組織に誘拐され、体中に禁煙パッチを貼られて血中のニコチン濃度が一気に上がって死に掛け、一生たばこが喫えない体になったりする。 でも、この映画の面白いところは、そういった諧謔的な雰囲気に終始するだけでなく、結構ヒューマンな見せ場も盛り込まれているところ。 それに一役買っているのが、息子のジョーイの存在だ。ジョーイはディベートの天才である自分の父親に誇りを持っている。 離婚したニックの妻は言う「あの子にとってあなたは神なのよ」 でも父親が絶対負けない議論の達人だからといって、口先だけの人間じゃ子供はついていかない。子供ってそんなに愚かじゃないから。 自分に対する愛情とか人間性を感じるから、心底父親に肩入れ出来るんでしょ。 たばこに髑髏マークを貼る法案を検討する公聴会で「特に危険を知らない子供たちのために」という議長に、ニックは「髑髏マークを貼るより前に、すべての危険について子供に教えるのが親の義務だ。大人になった時に自分で判断できるように。私は息子の成長に大きな責任があり、それが誇りだ」と述べ、「では息子さんが18歳になったら、たばこを与えますか」という質問に「欲しいと言ったら買って与えます」と答える。 なんか物凄くアメリカ的な台詞だなあ、と思いつつもこのシーンにはちょっと感動した。 わたしは全くたばこを喫わないし、たばこなんて害多くして益少ないものだと思っているから、この世からきれいさっぱりなくなってくれればそれに越したことはないけれど、でも喫いたい人は喫いたいんだからしょうがないとも思う。 ただし、たばこはお酒と違って煙が出るんだから、煙が嫌だと思っている人の前では控えてもらいたい。 嫌がってる人の前で喫うんだったら、副流煙も全部喫い込め、って思う。髪や服に臭いもつくし。 そんな人間からしてみると、この映画はただ面白かったとばかりは言えない面もある。 ただ禁酒法や赤狩りの前科のあるアメリカという国で、昨今の嫌煙ブームはいささか魔女狩り的で気持ちが悪くもある。 この映画はそんな風潮に、小石くらいは投じたかったんじゃないでしょうか。それは極めてまともな感覚だと思うけど。 この映画には脇役として、なんだか知らないけど曲者俳優がぞろぞろ出演していて、それが見所でもあった。 ニックの天敵の上院議員フィニスター に「トランス・アメリカ」のフェリシテ・ハフマンの夫のウィリアム・H・メイシー 、ニックの上司BRに「スパイダーマン」のJKシモンズ、 たばこ業界の大物「ザ・キャプテン」にロバート・デュバル、そしてハリウッドのスーパーエージェント、ジェフ・マゴールになんとロブ・ロウ。 いやあ久しぶりに観ましたよロブ・ロウ。この俳優、ブラッド・ピッドと同年代なんだけど、アイドル的な人気が爆発したのはブラピよりずっと先。 雰囲気もブラピに似てるんだ。代表作はジョディ・フォスターと共演した「ホテル・ニューハンプシャー」でしょうか。 その後セックススキャンダルが原因で泣かず飛ばずになっちゃったけど、こんな所で観られるとは。ちょっと嬉しかった。 それ以外に女優陣では「ヒストリー・オブ・バイオレンス」のマリア・ベロ、トム・クルーズの奥さんのケイティ・ホームズ等多彩な顔ぶれ。 そういった面からもなかなか楽しめる映画でした。 主演のアーロン・エッカートは現在公開中の「しあわせのレシピ」でキャサリン・ゼタ・ジョーンズと共演しています。
by chiesan2006
| 2007-10-31 01:00
| 映画
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