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2008年 05月 29日
![]() なんでも最後の最後まで名前も明かされなかったので、こういった形の上映になったそうだ。そういうのも作戦の内なんでしょうか。 わたしの感想としては、良い作品だとは思ったものの、「クイーン」の方が面白かったけどなあ。 なにしろ最初から最後まで非常に淡々としていて、もし映画館で観たら寝てしまいそうな感じがした。 出演者は数人のプロの俳優以外は全部現地の人々だそうだが、主演の男優の表情が乏しく、しかも時々シュールな場面が登場して、どことなくアキ・カウリスマキを連想させるような映画だった。 内容は以下の通りです(ネタばれです) 中国最長の大河長江の景勝地、三峡。そこはまた中国最大のプロジェクト三峡ダムの建設地でもあった。 そのほとりの町、2000年の歴史を持つ古都・奉節に16年前に別れた妻ヤオメイと娘を探しにはるばる山西省からやって来たハン・サンミン。 だが妻の残したメモに書いてある村は、既にダム建設のために水没していた。 あちこち訪ね歩き、ようやく妻の兄の家にたどり着くサンミンだったが、ヤオメイはもっと南の町に出稼ぎに行ってしまい、連絡は途絶えていた。 仕方なくサンミンは解体業者として働きながら、ヤオメイからの連絡を待つ事にする。 同じ頃もう一人山西省からやって来たのはシェン・ホン。シェンは三峡の工場に働きに出て2年間音信不通の夫を探しに来たのだった。 工場責任者の妻は、夫グォ・ビンを知っていたが、もう夫はここを離れ、荷物だけが残っていると言う。 シェン・ホンが夫の友人ワン・トンミンを訪ねると、ワンは グォの現在の職場に案内してくれる。しかし夫は留守だった。 しかも驚いた事に、夫は副業にダンスホールを経営し、どうやら他の女性と怪しいという噂まで流れていた。 諦めて帰ろうとするシェン・ホンだったが翌日夫が戻ってくる。 一方サンミンの元にも義兄からヤオメイが戻ったという連絡が入る。 二人は漸くお互いの家族に再会するのだが・・・・・。 これ、四川省の話なんですよ。 中国で三峡ダムというビッグプロジェクトが進行しているのは知っていたけれど、それが四川省にあるというのは全然知らなかった。 なんだか映画としての出来の良し悪しより、この街は今どうなっているんだろうという目線で、思わず見入ってしまった。 奉節は古都ということなのだけれど、映画に写った山間の街は殆ど古都という風情はなく、中層位の高さのビルが林立していて、その上街中で古い家の解体作業が進んでいて、街のそこここに瓦礫の山が出来てる。その映像が、なんだか今回の地震で倒壊した建物の映像と重なってしまって、観ていて複雑な心境だった。 古い家にはまだ人が住んでいるのに、そこに突然役人がやって来て、この家は解体という印を付けていく。 すると殆ど間をおかない位の間に解体業者がやって来て、家をどかどか壊してしまう。 そうして街をどんどん作り変えているのだけれど、そんな突貫工事で作られた新しいビルは、今度の地震で大丈夫だったのだろうか。街を見ながらしきりにそんな事が頭に浮かんだ。 街全体を俯瞰して見る限りは、日本の地方都市と殆どかわらないように見えるのだけれど、カメラが一軒一軒の家に入ってみると、個々の生活はまだまだ貧しくて、日本の水準からはだいぶ遅れている。 ところがそんな状態でありながら、人々の多くが携帯電話を持っている。その映像がまったくもって摩訶不思議だった。 どうやら中国の田舎町では、家でんが普及する前に携帯電話が普及してしまったらしい。 日本では家でんから携帯に移行するのに30年位の年月を要したのに、中国ではそれが一気にワープしてしまったような状態ということか。 考えてみれば、家でんのインフラを整備するより、携帯のインフラの方がずっとコストが掛からないだろうから当然と言えば当然なんだろうけど、そういう状況を実際に目の当たりにすると、その光景はひどく妙だ。 それからこれも映画とは関係ないのだけれど、三峡ダム自体は今度の地震で大丈夫だったんんだろうか。 そう思ってネットで検索してみたら、ダム自体に地震の影響はなかったものの、逆に「今回の地震は三峡ダムのせいで起こった」という驚くような話がネット上に飛び交っている事がわかった。 なんでも「ダムに貯水された膨大な水の重みがエネルギーの貯まった断層を刺激して地震を誘発することは決して珍しくないとされている」のだそうで、香港の中国人権情報センターという機関では「三峡ダムで向こう3年間に強い地震が起きる可能性が極めて高い」と2年前から警告していたそうだ。 今回の地震と三峡ダムとの関係は大規模な地質調査をしなければわからいということだが、ダムと地震に因果関係があったなんて初耳だったから超驚いた。 それは当然日本のダムにも当てはまる事なんだろうし、そう思うとなんだか怖くなる。自然を思い通りに操ろうとすると、思わぬところでしっぺ返しを食う。全く、自然を侮るなかれだ。 それにしても、中国のような巨大な国がこんなスピードで国を近代化していったら、それが環境に与える影響は計り知れない。 そうは思っても便利な生活を享受している日本人が、そのことをとやかく言えはしないが。 そう思うと、人類の未来にはあまり期待がもてそうにない。 映画は急激な変革の中、時代に翻弄されながらもどこか飄々と、また反面たくましく生きる人々の姿を描く。 会話に独特の間があり、ところどころでストーリーと関係ないイメージ(例えば街外れに立つ変わった形のビルが突然ロケットになって飛んでいったり、部屋のテーブルに京劇の衣装をつけた人が座っていたり)が挿入されるなど、ちょっと変わった趣向のある作品だが、たまたま四川省が舞台と言う事もあり、淡々とした表現の中にいろいろと考えさせられる内容を含んだ映画だった。 ■
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by chiesan2006
| 2008-05-29 02:33
| 映画
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