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2008年 12月 25日
かなりネタばれですが、公開館が少ないですし、見る際にもある程度内容がわかっている方が良いかと思います。 全文はこちらで 下記は抜粋なのでわかりにくいかもしれません。 興味のある方は全文をお読みください。 冒頭、暗い水面からにょっきりと伸びる、銃を持って突き上げられた2本の腕。やがてゆっくりと、その下から顔が現れる。なんと、いきなりヴィゴ、いやアラトリステ登場。 やがて、静かに仲間に合流するアラトリステ。その背後には寒さに歯の根も合わない一人の兵士が。 無表情にその男の口に、自分のスカーフを突っ込むアラトリステ。 暗い画面、殆ど無音の世界に漂うただならぬ緊張感。 やがてアラトリステを先頭に、兵士たちがゆっくりと敵地に侵入するあたりから、事態が動き始める。 それに伴い、静かに響くドラムの背景音。 突然敵兵に発見され、場面は一挙に急展開。激しい斬り合い。至近距離からの銃の撃ち合い。 アラトリステたちは、敵の大砲を使い物にならなくするため送り込まれた、斥候だったのだ。 次々と大砲に釘を打ち込むアラトリステ。そしてなんと、さっき口にスカーフを突っ込まれた男は、アラトリステに伯爵と呼ばれている。 電光石火の如く任務を終え、「退却だ」の一声で、脱兎の如く逃げ去る兵士たち。 だが、川に戻った兵士を待っていたのは、銃を持って追跡してくるオランダ兵たちだった。 アラトリステの戦友ロペが撃たれ、絶命する。アラトリステの耳元に「息子を頼む」の一言を残して。 中略 舞台は17世紀。かつて「太陽の沈まぬ国」といわれ世界の覇権を握っていたスペインだったが、フランドルとのいつ終わるともしれない、長い戦争が続いており、国の財政は破綻寸前、人々の生活は困窮の一途をたどっていた。 映画の中で、アラトリステとその仲間の兵士たちはとにかく何度も戦争に赴く。 飛び道具の威力が現在ほどでない当時、戦いの多くは剣や槍を使った至近戦であり、故に戦場は正に阿鼻叫喚の地獄絵さながらだっただろう。 戦場は累々とした屍に加え、半死半生で苦しむ兵士たちで溢れていたはずだ。それらの兵士たちは碌な治療も受けられず、苦しみぬいて死んでいった事だろう。 「国王には国を治める力もない」とアラトリステは言う。 そしてさらに「人生はクソだ」とも。 なにしろアラトリステは、13歳の時から、30年近くも戦争に明け暮れている。 そんな無能な王の納める、乱れきった、自分にクソのような人生を強いるスペインだったが、今の時代ならいざ知らずその時代、そこに生まれた人々にとって、そこで生き、死んでいく意外、一体どんな選択肢があっただろう。 だからこそアラトリステたちはスペインに忠誠を誓った。 スペインに忠誠を誓ったからには、どんな事があろうともそれを守る。たとえそれが腐っているかもしれなくても、だ。 それこそが当時のスペイン人の気概であった。 そうでなければ地獄の辺土のような苛酷な状況の中で、二本の足を踏ん張って、正気を保って戦い続けられる訳が無い。 それが唯一、いつ訪れるかもしれない死の瞬間に、悔いなく死んでいける方法なのだ。 この時代にあって、死はいつもそこにあり、暗い淵を覗かせていた。 特にアラトリステたちのような傭兵にとっては。 そんな戦い続ける兵士たちを支えていたのが、スペイン人としての気概だったと、私には思えるのだが。 それがあったからこそ兵士たちはいつ終わるともしれない戦いを戦い抜き、やがて来る最期の瞬間を、誇りを持って迎える事が出来た。 中略 映画の最期で、アラトリステの所属するカルタヘナ歩兵連隊はロクロワの地でフランス軍と激突し、大打撃を蒙る。 戦いを止め、速やかに去るよう勧告するフランス軍に対し、スペイン軍は「申し出は有難い。だが我々はスペイン兵だ。」と最期まで戦い抜き、壊滅する。 誇り高きスペイン人の気概。 これこそが正にこの映画の真髄であり、スペイン映画界が総力を挙げて表現したかった事なのではないだろうか。 「アラトリステ」の情報サイト Wikipedia 「アラトリステ」映画 (リンクうまく貼れないようなので、直接検索してください) 小説「アラトリステ」の私が書いた感想 スクロールして2007/12/7の記事
by chiesan2006
| 2008-12-25 00:17
| 映画
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